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ふだんの買い物では手が出ない肉なので、届いた日が特別な日になります。切ってあるものなら、焼くだけで一皿が決まります。祝いごとの席に間に合わせて送れば、その日の食卓の中心になります。
最初の分かれ目は、一枚が何グラムかです。サーロインはステーキで売られるので、一人一枚で数えます。枚数と一枚の重さが、そのまま何人で食べられるかを決めます。同じ600グラムでも、二枚と三枚では届く先の人数が変わります。
ステーキの一人前は、成人男性で200グラムから300グラム、成人女性で150グラムから200グラムが目安です。商品名に「150g×2枚」「200g×3枚」と書かれているのは、この数え方をそのまま出しているからです。
総量だけを見ると、渡せる人数を読み違えます。600グラムでも、200グラム三枚なら三人、300グラム二枚なら二人。切ってあるものは枚数で、塊のものは重さで見ることになります。
サーロインは赤身と脂のつり合いがよく、きめが細かい部位です。ただしヒレや赤身と比べれば脂は多く、200グラムを食べきれない人がいます。
150グラムから200グラムがちょうどよいとされるのは、そのためです。年配の相手や、脂を控えている相手なら、一枚の小さいものを選ぶほうが最後まで食べてもらえます。大きい一枚は、脂が残って皿に残ります。
牛の背中の肉は、肩に近いほうから、肩ロース、リブロース、サーロインの順に並びます。サーロインは腰に近いほうの端です。
リブロースは霜降りが入りやすく、脂の味が濃く出ます。サーロインは赤身と脂のつり合いが、リブロースより赤身の側に寄っています。隣り合った部位でも、脂の入り方が変わります。
ヒレは、背骨の内側にある、いちばん動かさない筋肉です。背中の並びの外にあります。一頭から3%しか取れないので値が張ります。脂が少なくやわらかいので、脂を控えている相手にはこちらという手もあります。
「グラスフェッド」「牧草牛」と書かれたものは、牧草だけで育てた牛です。脂が少なく赤身が多く、歯ごたえは硬めになります。
「グレインフェッド」は、穀物を与えて育てたものです。短い期間で大きく育ち、霜降りが入ります。グラスフェッドと比べてやわらかく、においが出にくい。和牛は、この育て方にあたります。
同じサーロインでも、霜降りは部位からと育て方からの両方で入ります。脂の甘い一枚を渡したいならグレインフェッド、赤身の噛みごたえならグラスフェッド。相手がどちらを好むかで決まります。
一枚ずつ切ってあるものは、袋から出して焼くだけです。厚さも重さも決まっているので、焼く側が迷いません。一枚ずつ包んであるものが多く、使う分だけ出せます。
料理を作り慣れていない相手なら、塊を渡すより確実に食卓に出ます。枚数がそのまま人数になるのも、渡す側にとって分かりやすいところです。
塊のまま届くものがあります。厚さを自分で決められるので、厚く焼くことも、薄く切ることもできます。薄く切れば、同じ重さでもカット済みより枚数が取れます。
そのかわり、包丁と、まな板を出す場所と、切る手間が相手に回ります。台所に立つのが好きな相手なら、そこも贈り物のうちになります。そうでない相手の家では、切られないまま冷凍庫に残ります。
塊のまま焼いて、あとから薄く切る食べ方があります。4ミリ以下に切ると、やわらかく食べられます。厚くすれば一枚の食べごたえが増え、薄くすれば枚数が増えます。
人が集まる日に出す一皿として渡すなら、この形が向きます。ステーキが一枚で一人と決まってしまうのに対して、こちらは切り方で人数を合わせられます。来客の数が読めない家でも、当日に加減できます。
ステーキは、一人一枚で数える料理です。枚数が人数を決めるので、家族の人数と合わない枚数を渡すと、一人だけ食べない日ができます。
渡す先の人数に枚数を合わせるのが、いちばん外れません。枚数が足りない組は、日を分けて食べることになります。冷凍で届くものなら分けられますが、その日に囲む一皿として渡したいなら、人数と枚数をそろえておくほうが場面に収まります。
600グラム、1キロといった量が、一度に届きます。受け取る側の冷凍庫に、そのぶんの場所が要ります。
一枚ずつ包んであるものなら、平たく重ねて入ります。塊のまま届くものは、そのぶんかさばります。冷蔵で届くものは置ける日数が短いので、受け取れる日を相手と合わせておくことになります。
箱に入って届くものがあります。祝いの席、内祝い、お中元やお歳暮のように改まった場面では、そのまま手渡せます。
袋だけで届くものは、受け取った側に日々の買い物と同じように見えます。中身が同じでも、箱があるかどうかで渡したときの見え方が変わります。場面がはっきりしているなら、そこは先に確かめておきたいところです。
ステーキソースが付いた組があります。焼いてから何をかけるかまで決まっているので、受け取った側が用意するものがありません。
料理をする相手なら、ソースは自分で作るか、家にあるもので済ませます。相手が台所でどこまでやる人かによります。届いた日にそのまま食卓へ出してほしいなら、付いているほうが確実です。
証明書が付いたものがあります。その肉がどの牛から取れたものかを記した紙です。
贈り物の見た目を作るのは箱のほうで、紙は中身の裏づけを添えるものです。味が変わるわけではありません。改まった場面で「良いものを選んだ」と伝えたいときには効きますが、相手が肉に詳しくないなら、紙より一枚の大きさのほうが伝わります。
枚数を減らすより、一枚を小さくするほうが合います。枚数を減らすと、囲む人数が減ってしまいます。一枚が150グラム前後なら、人数はそのままで、脂を残さずに食べきってもらえます。
もう一つの手は、部位を変えることです。ヒレは脂が少なく、やわらかいので、脂の重さが気になる相手にはそちらが向きます。同じ牛肉でも、脂の量で渡せる相手が変わります。
枚数では数えられません。切ってあるものは一枚が一人前ですが、塊は厚さを自分で決めるので、同じ1キロでも取れる枚数が変わります。厚く切れば三、四枚、薄く切ればその倍にもなります。
だから塊は、重さのほうで見ます。一人200グラムとして、1キロなら五人前。渡す先の人数に重さを掛けて、そこから塊の大きさを選ぶと、食卓に合わせられます。
サーロインは、一枚のグラム数・肉そのもの・切り方の三つで決まり、最後に届け方で絞ります。一人前の目安は、女性で150グラム台から、男性で200グラム台から。サーロインは脂が多いので、その幅の下寄りにしておくと食べきってもらえます。
背中の肉は、肩から肩ロース、リブロース、サーロインの順。手前のリブロースは霜降りが入って脂の味が濃く、サーロインはそれより赤身の側です。ヒレはこの並びの外、背骨の内側にあり、一頭から3%しか取れません。
牧草だけで育てたものは赤身が多く歯ごたえが硬め、穀物を与えたものは霜降りが入ってやわらかい。和牛は後者です。同じ部位でも、育て方の違いで脂の入り方が変わります。
切ってあるものは枚数がそのまま人数になり、塊は厚さを自分で決められるかわりに、切る手間が相手に回ります。
祝いの席に間に合わせるなら、人数と枚数をそろえた箱入りのものを。台所に立つのが好きな相手には、厚さを自分で決められる塊を。年配の相手になら、150グラム前後の一枚が、脂を残さずに済みます。
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