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ビールは、もらった人がその日のうちに開けられる贈り物です。しまっておく必要がなく、家族や来た人と分けて飲めます。
ここに並んでいるのは、ほとんどが夏の贈り物として作られた箱入りの詰め合わせです。のしを掛けて、届く日を指定して送れるようになっています。
決めることは三つです。いつ届けるか、中身をどう組むか、そして何本入りにするか。最初の一つで、のし紙に書く言葉まで決まります。
夏の贈り物は、いつ届くかで名前が変わります。しかも、その切り替わる日が相手の住んでいる地域で違います。中身が同じ箱でも、のし紙に書く言葉は「御中元」「暑中御見舞」「残暑御見舞」に分かれます。
関東では、七月の初めから15日ごろまでに届いたものを御中元と呼びます。それを過ぎると「暑中御見舞」、立秋を過ぎると「残暑御見舞」に変わります。
立秋は八月の7日ごろです。つまり関東の相手には、七月16日から八月6日ごろまでが暑中、それ以降が残暑になります。
関西では、七月の15日ごろから八月の15日ごろまでを御中元の時期としています。関東より一か月ずれています。
同じ八月10日に届いても、関東の相手には残暑御見舞、関西の相手には御中元です。相手の住所を見てから、注文のときに表書きを決めます。
包み紙の外側に掛けるのが外のし、内側に掛けてから包むのが内のしです。手渡しなら外のし、配送で送るなら内のしにします。配送では紙が擦れて破れるためです。
同じ箱に、内祝いやお礼の表書きを付けることもできます。表書きを選べるようになっているものなら、渡す理由が変わっても、その箱のまま使えます。
送料無料と書かれていても、本州だけが対象になっているものがあります。北海道や沖縄へ送るときは、別に料金がかかる書き方になっています。
缶を何本も入れた箱は重いので、この差は小さくありません。相手が本州の外に住んでいるなら、注文の前に条件の欄を確認してみてください。
同じ缶を並べた箱と、四種類や五種類を組んだ箱があります。相手がいつも飲むものを知っているかどうかで、どちらを選ぶかが決まります。
同じ缶だけが並んだ箱は、飲み慣れたものを続けて飲みたい相手に向きます。最後の一本まで同じ味なので、当たり外れがありません。
飲む量の多い相手には、詰め合わせの箱ではなく、同じ缶が24本入ったケースもあります。毎日飲む家では、詰め合わせ一箱は数日で空になります。
缶の大きさは350mlが中心で、500mlの混ざったものもあります。同じ本数でも、500mlが入ると箱が重くなります。一本で足りる相手には大きいほう、二本目に手が伸びる相手には小さいほうが収まります。
四種類や五種類を組んだ箱は、同じ味が続かないので、飲むたびに変えられます。苦みの強いもの、麦の香りの濃いものが一箱に入っています。
醸造している会社をまたいで組んだものもあります。普段は自分で買わないものが混じるところが、贈り物として効きます。
淡い色で、ホップの苦みがあって、後に残らない。この型はピルスナーと呼ばれていて、日本の大手が出しているものの大半がこれです。
だから、味を分けた箱でも開きはそれほど大きくありません。苦みの強さや、麦の香りの濃さで違いが出る程度です。好みの分からない相手に送っても、口に合わずに残る、ということが起きにくいのはこのためです。
ビールだけでなく、果汁の飲み物が一緒に入った箱があります。お酒を飲まない家族のいる家では、こちらのほうが分けやすくなります。
子どものいる家に贈るときは、箱を開けたときに全員の分があるかどうかで、その場での配り方が変わります。
缶ビールは常温で置けますが、置く場所は選びます。冷蔵庫に一度に入る本数は限られているので、残りは箱のまま部屋に置かれます。その置き場所がある家かどうかで、送れる本数が変わります。
十本前後の詰め合わせなら、箱のまま台所の隅に置いても邪魔になりません。冷蔵庫にも、二、三本ずつ移しながら飲めます。
家族で飲む家や、人の集まる家なら、24本入りのケースでも余りません。箱の大きさは、相手の家の広さと人数から決まります。
瓶のビールは、日の光でホップの成分が変わって、もとの香りとは違うにおいが出ます。瓶が茶色や緑色をしているのは、光を通さないためです。
缶は光を通さないので、そこは心配ありません。缶で気をつけるのは温度のほうです。夏の窓辺や、車の中は高温になります。凍る場所も同じで、どちらも味が落ちます。
塩や醤油の近くに置くと、缶の外側がさびます。中身は無事でも、渡されたときに角が茶色くなっていると、飲む前に気持ちが引けます。
台所に置き場所を作ってもらう贈り物なので、調味料の並ぶ場所とは離して置ける大きさかどうかも効いてきます。
醸造している会社によって違い、十二か月としているところもあります。届いてから何か月も置けるので、飲む速さを気にしすぎる必要はありません。
期限を過ぎてさらに置くと、酸化が進んで味が落ちます。そこまで残るのは、飲まない家に大きい箱を送ったときです。本数を相手に合わせておけば、期限は問題になりません。
果汁の飲み物が混ざった箱にしておくと、どちらでも収まります。本人が飲まなくても、家族が飲む家なら箱ごと役に立ちます。飲む人が一人もいない家でも、混ざっているぶんは残りません。
体の具合でお酒を止めていると分かっている相手には、箱の中身が全部お酒だと渡しにくくなります。その場合は、ビール以外の夏の贈り物のほうが受け取りやすくなります。
お中元はお祝いではなく、日ごろの礼なので、喪中でも贈れます。ただし四十九日を過ぎてからにします。それより前は、受け取る側にそれどころではない時期が続いています。
そのときは、紅白の水引の付いた掛け紙は使いません。白い無地の紙や短冊に「御中元」とだけ書いたものにします。注文のときに、のしの種類を選べるようになっています。
常温のままで届いてかまいません。箱入りの詰め合わせは、常温で置いておける形で作られています。冷やすのは受け取った人の側です。
冷やして送ると、届いた日に飲まないぶんは、そのまま冷蔵庫を占めることになります。その日に飲む集まりへ届けるのでなければ、常温のほうが相手の都合に合います。
届ける日、中身の組み方、そして本数。この順に決めていくと、送る箱が定まります。
届ける日は、相手の地域で読み方が変わります。関東の相手なら七月15日まで、関西の相手なら八月15日までが「御中元」です。それを過ぎたら、関東は暑中御見舞から残暑御見舞へ、関西は残暑御見舞へ。同じ日に届いても、相手によって書く言葉が違います。
中身は、相手を知っているかどうかで分かれます。いつも飲むものが決まっているなら一種類、分からないなら四種類や五種類を組んだ箱です。日本の大手のものはどれもピルスナーなので、味を分けた箱でも大きく外れません。
本数は、置き場所から決まります。冷蔵庫に入りきらないぶんは、箱のまま部屋に置かれます。一人で暮らす相手なら十本前後、家族で飲む家なら24本入りのケースまで収まります。
**ここに入っているのは、のしと日付指定の付いた、贈答用の箱です。
日ごろの礼として上司や取引先へ送るなら、相手の地域の時期に合わせて日を指定した、味を分けた箱を。毎晩飲む家族のいる家には、いつも飲んでいる一種類を24本入りで送ると、置き場所ごと引き受けてもらえます。
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