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白ワインをよく飲む人でも、買うのはたいてい一本ずつです。まとめて何本も買う機会は自分では作らないので、箱で届くと、しばらく飲み比べが続きます。
先に見るのは、本数です。六本と十二本では、置き場所も、飲み終わるまでの月日も変わります。
そのうえで、冷やす場所。白は冷やして飲むものなので、相手の冷蔵庫に空きがあるかどうかが、そのまま出番を決めます。
四本、六本、十本、十二本。箱の本数はいくつかに分かれています。同じ予算でも、本数を増やせば一本あたりは下がり、減らせば一本の中身が上がります。ここが最初の分かれ道です。
商品名には、箱の値段を本数で割った金額が書かれています。同じ白ワインの箱でも、一本あたりは三倍ほど開きます。
その数字だけを見ても決まりません。同じ本数の箱どうしを並べて比べると、どちらが中身に寄せた箱かが見えます。数を並べて飲み比べてもらうのか、一本ずつじっくり飲んでもらうのか。普段からワインを飲む相手なら、一本の中身が上がるほうが伝わります。
一人で暮らす相手に十二本を渡すと、飲み終わるまでに何か月もかかります。その間、箱は部屋のどこかに置かれたままです。
人の集まる家や、夫婦で毎晩一杯ずつという家なら、十二本でも回ります。渡す相手がどのくらいの速さで飲むかを思い浮かべると、本数が決まります。
六本の箱は、押し入れの下段や、家具のすき間に収まります。日の当たらない場所に置ければ、それで足ります。飲み切るのも早いので、次の一本を自分で選ぶ楽しみが残ります。
相手の家の広さが分からないときは、こちらから。足りなければ買い足せるので、少ないほうが困りません。
本数の少ない組は、一本ずつが名の通った産地のものになります。数で見せるのではなく、中身で選んだ形です。
同じシャルドネでも、産地の違うものを並べた組があります。何と何を比べる箱なのかがはっきりしているので、ワインの好きな相手に渡すなら、飲んだあとの話が続きます。
白は冷やして飲むものです。辛口なら8度から10度、甘口はもう少し下。冷蔵庫に入れて二、三時間で、その温度になります。
750ミリリットルの瓶は背が高く、冷蔵庫の棚には寝かせて入れることになります。一本寝かせれば、その段の手前がふさがります。ふだんの食材を入れたままなら、同時に冷やせるのは二、三本というところです。
飲むぶんだけ冷やして、残りは箱のまま置くことになります。日の当たらない涼しい場所が相手の家にありそうかどうか。そこまで思い浮かばないなら、六本で足ります。
届いてすぐ栓を開けても、ぬるいまま飲むことになります。冷やすのに二、三時間かかるので、その日の食卓には間に合わないこともあります。
誕生日や記念日に合わせて送るなら、前日までに届くようにすると、当日の食卓に出せます。日を指定できる店かどうかは、そこで効いてきます。
商品名の「辛口」は、甘くないという意味しか言っていません。同じ辛口でも、酸のはっきりしたものから、こっくりしたものまで並びます。
甘い白を好む相手に辛口の箱を渡すと、一本目で止まることがあります。相手が何を飲んでいるか分からないなら、辛口という言葉より、品種や産地の書かれた箱のほうが当てになります。
白の代表は三つです。シャルドネはこっくりとして厚み、ソーヴィニヨンブランはさっぱりとして青い香り、リースリングは酸がはっきりして果実の香りが立ちます。
シャルドネは樽と合うので、樽で寝かせたものはまろやかで、こくが出ます。同じシャルドネでも、シャブリと名の付くものは青りんごのような酸ですっきりします。品種と樽の有無が書かれていれば、飲む前に見当が付きます。
商品名に「金賞」と付いたものが多く並びます。これは、ワインの審査会で、銘柄を伏せて飲み比べた結果、上位に入ったものを指しています。
ボルドーの品評会には四千を超えるワインが集まり、金賞になるのはおよそ一割です。割合は絞られていても、集まる数が多いぶん、金賞を名乗れるワインの数そのものは多くなります。
ボルドーの金賞をよく見かけるのは、その土地だけの審査があるからです。金賞と書かれていることは、外れではないという目印にはなりますが、同じ金賞どうしの上下までは言っていません。
箱ごと全部が受賞したものと、そのうちの何本かが受賞したものがあります。商品名は、そこを書き分けています。
味の上下の話ではありません。箱の中身をひと言で説明したいときに、「すべて金賞」のほうが言いやすいというだけの違いです。飲み比べとして渡すなら、どちらでも構いません。
「当店厳選」「第○弾」と書かれたものは、届くまで銘柄が分かりません。同じ値段で一本ずつ選ぶより中身が上がる、という触れ込みで組まれています。
一方で、産地や畑の名前を出して組んだ箱もあります。シャブリだけを並べたもの、カリフォルニアの樽シャルドネを並べたもの。ワインを知っている相手には、名指しの箱のほうが意図が伝わります。
「ギフト箱」「化粧箱」と書かれたものは、そのまま手渡せます。「包装不可」と書かれているものもあるので、手渡しすると決まっているなら、そこを先に読みます。
段ボールのまま届くものは、送って開けてもらう相手向けです。同じ中身でも、渡せる場面が分かれます。
飲まない家には向きません。十二本の箱が届いても、一本目のあとが続きません。料理に使うにしても、そこまでの量は要りません。
自分では飲まなくても、来客に出すぶんとして置いておける家なら、話は変わります。その場合は、六本ほどの箱を。飲む人かどうかも、来客の多い家かどうかも分からないなら、本数の多い箱は選ばないほうが穏やかです。
一本目で止まることがあります。並んでいるのは辛口でそろえた箱がほとんどなので、甘口を好むと分かっている相手には、合わせにくくなります。
その場合は、本数を減らして、品種の書かれたものへ。リースリングは酸がはっきりしていますが、果実の香りが立つので、甘い白を好む人にも飲みやすく感じられます。品種の名前が書かれていない箱では、そこを当てにいけません。
本数、冷やす場所、そして中身の書かれ方。順に当てていくと、選ぶものが決まってきます。
本数は、相手の飲む速さで決まります。十二本は人の集まる家や、毎晩一杯ずつという家のもの。一人で暮らす相手には六本で足ります。同じ本数の箱を並べて「1本あたり◯円」を見比べると、数を並べた箱か、中身に寄せた箱かが見えます。
冷やす場所は、白だけの事情です。辛口は8度から10度で、冷蔵庫に二、三時間。背の高い瓶を寝かせて入れるので、同時に冷やせるのは二、三本です。残りを置いておける涼しい場所が思い浮かばないなら、本数は増やさないほうが確かです。日を指定できる店なら、飲んでほしい日の前日に届くようにできます。
中身の書かれ方は、相手の慣れで決まります。「金賞」は品評会を通った目印ですが、金賞どうしの上下までは言っていません。相手が普段どんな白を飲んでいるか思い出せないなら、金賞の表記よりも、品種の書かれた箱のほうが外しません。こっくりかさっぱりかが、飲む前に読めるからです。
**常温で置けるので、届いたその日から開けられます。
ワインをよく飲むと聞いている相手には、産地や品種を名指しした、本数の少ない箱を。人の集まる家には、辛口でそろえた十二本が、しばらくのあいだ食卓に並びます。
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