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赤ワインの組は、何本か入った箱で届きます。一本を選び切る自信がなくても渡せて、相手が飲み比べれば、そのうちのどれかは好みに当たります。一本ずつ買うと手が出ない値段のものが、まとめて買うと届く範囲に入るのも、この形の強いところです。
選ぶときに最初に決まるのは、一本あたりでいくらのものかです。赤ワインの組では、一本あたりの値段が商品名に書かれています。
赤ワインの組は、「一本あたり◯円」という形で値段が書かれています。箱の合計ではなく、割った額を先に見せる売り方です。同じ本数どうしなら、その数字で安い順に並べられます。
この書き方は、組で買うと一本ずつ買うより安くなるという前提の上に成り立っています。実際、同じような中身なら、本数の多い組ほど一本あたりは下がります。十二本の組が数多く並ぶのは、この本数でいちばん下がるからです。
十二本の箱は、それだけでかなりの重さになります。届いた相手は、涼しくて日の当たらない場所を空けることになります。単価だけを見て大きい組を決めると、相手の家の都合を外します。
贈りものとして渡すなら、六本前後までが受け取りやすい大きさです。一本あたりの数字は上がりますが、相手の置き場所で困らせません。飲む本人が自分のために買うのとは、決め手が変わります。
安くまとめた組ばかりではありません。専門店が選んだ組や、一本ずつの単価が上がる組も並んでいます。単価の数字が大きい組は、本数ではなく中身のほうに寄せて作られています。
安い順に並べたところで、中身の良し悪しまでは決まりません。安い組は本数で満足を作り、高い組は一本の中身で作ります。相手が何を喜ぶかで、どちらに寄せるかが変わります。
重いものを何本も送るので、送料が値段に効きます。ただ、赤ワインの組では送料込みの値段で並んでいるものがほとんどです。同じ本数の組を比べるときに、送料で差が付くことはあまりありません。
ただし、北海道や沖縄のように、一部の地域だけ対象外と書かれていることがあります。遠くへ送るなら、そこだけ確かめてから注文することになります。
商品名に「第17弾」「第113弾」「第286弾」と番号が振られています。同じ店が、同じ名前の組を、中身を入れ替えながら売り続けているという印です。番号が大きいものほど、長く続いてきたことになります。
つまり、名前が同じでも、前の弾と今の弾では入っているものが違います。「更新」と日付を添えたものもあり、そちらは中身が変わったばかりだということです。
相手が前に飲んで気に入ったものと同じ名前の組を贈っても、弾が進んでいれば入っているものが違います。ここが、一本ずつのワインとの大きな違いです。銘柄をたどって渡したいなら、組ではなく単品を選ぶことになります。
逆に、弾が進むたびに入れ替わるのは、続けて贈るときには利点になります。去年と同じ名前の組を送っても、中身は別のものです。毎年の贈りものとして続けられます。
何が入っているかを全部並べている組と、産地と本数だけ書いた組があります。前者なら、相手が飲んだことのあるものと重ならないかを見られます。後者は開けるまで分かりません。
福袋と書かれたものは、中身の出ていないほうです。中身を確かめてから渡したいなら、一覧の出ているものが向きます。何が届くかを楽しめる相手なら、分からないままでも困りません。
赤ワインの組は、そのほとんどが「金賞」をうたっています。「すべて金賞」「金賞が八本入った」「金賞総数三十超」といった書き方で、賞の数を競っています。
ここまで並ぶと、金賞という言葉では絞れません。品評会はいくつもあり、一つの催しで数百本の受賞が出ます。出品の二割近くに金賞が出る催しもあります。どの催しの金賞かで重みが変わるので、言葉だけでは中身が読めません。
金賞のかわりに、点数を書いた組があります。百点満点で付ける点数のもので、九十点以上が高い評価とされています。金賞ほど数が出ないぶん、書かれていれば絞り込みの助けにはなります。
ただし、点数を付けている人や雑誌はいくつもあります。同じ九十点でも、誰が付けた点数かで意味が変わります。金賞と同じで、数字そのものより、それが何の数字かのほうが効きます。
赤の組では、ボルドーの名が飛び抜けて多く出ます。フランスの一つの土地の名が、これほど繰り返し出てくる組はほかにありません。ボルドーと書かれていれば、渋みのしっかりした重い赤が入っていると読めます。
イタリアやスペイン、チリの名が入った組もあります。世界のあちこちから集めた組は、味の幅が広くなります。ボルドーだけでそろえた組では、似た味の中で違いを探すことになります。相手がどちらを面白がるかで、選ぶ組が変わります。
組で渡すときは、一本の値段では見られません。何本かを飲み比べてもらうという渡し方なので、一本ずつの値段より、組の作りのほうが見られます。産地でそろえた組や、点数の書かれた組なら、選んだ理由が伝わります。
それでも気になるなら、本数を減らします。同じ予算のまま六本にすれば、一本あたりに回せる額が上がります。詳しい相手ほど、本数より中身のほうを気にします。
化粧の箱に入った組と、輸送用の段ボールだけで届く組があります。手で渡すつもりなら、化粧箱付きと書かれているものにすると、そのまま持って行けます。段ボールのものは、送り先へ直接届けるための形です。
包装やのしを掛けられない組もあります。商品名に「包装不可」と書かれていることがあるので、改まった場面で使うなら、そこを確かめてから注文します。
決めるのは、一本あたりの値段と、本数と、中身が読めるかどうかです。単価で組の性格が分かれ、本数で相手の負担が変わり、中身の一覧の有無で渡し方が変わります。
贈りものとして渡すなら、六本前後の組を。十二本の箱ほど置き場所を取らず、手で持って行ける重さに収まります。化粧の箱に入ったものなら、包み直さずにそのまま渡せます。
十二本の組が向くのは、相手の家に涼しい置き場所があると分かっているときです。一本あたりがいちばん下がるのはこの本数ですが、置き場所のほうが先に来ます。
金賞の文字は、赤の組ではほとんどに付いているので、絞り込みには使えません。点数の書かれた組か、産地でそろえた組のほうが、選んだ理由を説明できます。
弾が進むたびに中身が入れ替わるので、去年と同じ名前の組を毎年贈っても、届くものは別になります。同じ相手に続けて渡すときに、これは強みになります。名前で選び直す手間が要らず、それでいて去年と同じものは入りません。逆に、去年おいしかった一本をもう一度、という渡し方はできません。
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