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飲み比べの箱は、中身がどう分かれているかで渡す意味が変わります。違う蔵の酒を並べたものと、同じ蔵の違う造りを並べたものでは、開けたあとの楽しみ方が別になります。上位23点も、この二つに分かれて並んでいます。
違う蔵を並べた箱は、産地や味の方向がばらばらなので、当たり外れを含めて広く試せます。同じ蔵で並べた箱は、造りの違いだけがくっきり出るので、比べる目的がはっきりします。相手が日本酒をどこまで飲んでいるかで、どちらが向くかが分かれます。
値段はいちばん安いもので2,980円、高いもので11,880円です。金額の差は本数と瓶の大きさで付くので、中身の分かれ方は金額とは別に見ます。
商品名を読むと、中身の分かれ方が三つに整理できます。違う蔵を並べたもの、同じ蔵の中で並べたもの、蔵の数そのものを前に出したもの。この見分けが付くと、渡す相手に合う箱が絞れます。
新潟の銘柄を三つ組んだ箱や、受賞歴のある蔵を五つ集めた箱が並びます。北雪、吉乃川、越後桜、麒麟山、越乃寒梅というように、1本ずつ蔵の名前が違います。
味も産地もばらばらなので、飲む人が好きな一本を見つける形になります。相手の好みを知らないときは、この分かれ方が保険になります。反面、どれも少量ずつなので、気に入っても続きが手元に残りません。
ひとつの蔵から、純米吟醸と純米大吟醸を1本ずつ組んだ箱があります。同じ米と同じ水で造ったもの同士なので、削り方や仕込みの違いだけが浮かび上がります。
日本酒をある程度飲んでいる相手には、こちらのほうが刺さります。銘柄を並べるより、造りの差を確かめる作業になるためです。1本あたりの量も四合瓶なので、気に入ったほうを最後まで飲めます。
7つの蔵、10の蔵、12の蔵といった数を商品名に立てた箱があります。全国から集めた地酒を、その数だけ並べる形です。値段は本数に応じて上がります。
数が多いほど比べる幅は広がりますが、1本ずつの蔵の名前は相手に伝わりません。量と種類で応える形なので、飲む人が複数いる家や、集まりの場に向きます。ひとりに渡すと開けきる前に味が変わります。
飲み比べの箱には、土地でくくったものがあります。ひとつの県の銘柄を並べたもの、ひとつの蔵から直接送るもの。味の比較というより、その土地の話ができるかどうかで選ぶ形です。
久保田、八海山、越乃寒梅を組んだ箱が上位にあります。どれも酒屋で名前を見かける銘柄で、新潟という土地でくくられています。四合瓶を3本、300mlを5本といった形で並びます。
相手が新潟に縁があるなら、この箱は話の入口になります。縁がなくても銘柄自体が知られているので、渡したときに説明がいりません。この分野で最も外れにくい選び方のひとつです。
福島の蔵や石川の蔵が、自分のところの酒を組んで送る形の箱があります。蔵元直営、酒蔵直送といった言葉が商品名に入ります。
全国に名前が届いているわけではないので、銘柄では伝わりません。そのかわり、蔵の名前と土地が箱に残ります。相手がその土地に住んだことがあるなら、味より先にそこで話が通じます。
出身地の酒は、飲む前から意味が乗ります。帰省の話や、学生の頃の話に結び付くので、渡したあとの会話が続きます。
いま住んでいる土地の酒は、すでに飲んでいる可能性があります。地元の店で手に入るものを送ると新しさが出ないので、その場合は出身地か、一緒に旅した土地の酒を選びます。
ただ何本か入っているだけの箱と、比べる手順まで用意された箱があります。後者は、受け取った側が何をすればよいか分かるので、開ける気持ちの敷居が下がります。
有名な蔵が、飲み比べに利き酒のシートを添えた箱を出しています。どれがどの酒かを当てながら飲む形で、体験型と商品名に書かれています。
日本酒に興味を持ち始めた相手には、これがいちばん効きます。詰め合わせを渡すだけだと戸棚に置かれがちですが、やることが決まっていれば開けてもらえます。人が二人以上いる場面なら、そのまま遊びになります。
大吟醸だけを集めた箱、辛口だけを集めた箱があります。方向がそろっているので、比べるのは香りや米の削り方の差だけになります。
相手が好みをはっきり持っているなら、こちらのほうが当たります。辛口しか飲まないと聞いているなら、幅を広く取った箱は半分が動きません。味の方向を先に絞れるかどうかで、この二つが分かれます。
甘さも香りも造りもばらばらに集めた箱もあります。当たりを増やす形なので、相手の好みを何も知らないときに向きます。
飲む人が複数いる家では、この形が生きます。それぞれが違う一本を取れるので、好みが分かれていても揉めません。ひとりに渡す場合は、口に合わない本数だけが残る点は覚悟しておきます。
この分野には、夏酒や冷酒と書かれた箱が並びます。季節限定と明記したものもあり、中身は同じ蔵の別の仕込みだったりします。贈る時季との噛み合わせを見ておきます。
冷やして飲む前提で仕込まれた酒を集めた箱があります。四合瓶を2本か5本、辛口でまとめた形が多くなります。冷蔵庫で冷やしてから出す飲み方に寄っています。
暑い時季に渡すなら噛み合います。相手が燗をつけて飲む人だと、この箱は方向が合いません。飲み方まで知っている相手にだけ、この言葉を手がかりにします。
季節限定と書かれた箱は、時季を過ぎると同じものが手に入りません。去年よかったから今年も、という選び方ができない場合があります。
同じ相手に毎年渡しているなら、そこは注意します。定番として出ている箱のほうが、続けて渡すときには扱いやすくなります。中身が変わる楽しみを取るか、同じものを渡せる安心を取るかの違いです。
季節の言葉が入っていても、中身が飲めなくなるわけではありません。冷やして飲む酒を寒い時季に渡しても、常温にすれば飲めます。
ただし箱に書かれた言葉が浮きます。改まった場面で渡すなら、季節を書いていない箱のほうが収まります。親しい相手なら、そこは気にしなくて構いません。
金額を動かすのは、瓶の大きさと本数です。中身の分かれ方では値段はあまり変わらないので、まず相手が開けきれる量を決め、そこから中身を選ぶ順にします。
2,980円から3,990円ほど。300mlの小瓶を3本、5本、6本入れた箱がこの範囲に集まります。受賞歴のある蔵を五つ並べた箱も、ここから選べます。
ひとりに渡すならこの大きさが収まります。1本が一度か二度で空くので、次の一本に移るまでに味が変わりません。返礼を気にさせない金額でもあります。
3,480円から4,980円ほど。ひとつの蔵の違う造りを2本組んだ箱、新潟の銘柄を3本組んだ箱がこの範囲です。箱入りと明記した商品もここにあります。
金額のわりに1本が大きいので、飲みごたえのほうで満足してもらえます。改まった相手や、酒をよく飲むと分かっている相手にはこの範囲から選びます。
5,980円から11,880円ほど。四合瓶を5本、蔵を7つから12並べた箱、一升瓶を5本入れた箱がここに入ります。利き酒のシートが付く箱もこの範囲です。
この金額まで上げるなら、渡す先は人が集まるところに限ります。ひとりでは開けきれず、後のほうの瓶が残ります。一升瓶の箱はとくに重いので、置き場所も先に聞いておきます。
比べる作業を求める形なので、そこは相手によります。日本酒をふだん飲まない人に何本も渡すと、開けるきっかけがないまま置かれます。利き酒のシートが付いた箱のように、やることが決まっているものを選ぶと動いてもらえます。
飲む相手なら面倒にはなりません。1本ずつ違う酒が入っていること自体が楽しみになるので、比べる意識がなくても順に開けてもらえます。相手が酒を飲むかどうかだけ、先に確かめておきます。
相手の飲む量で決まります。ひとりなら3本から5本、飲む人が複数いる家なら5本以上。種類を増やすほど当たりは増えますが、1本あたりの量は減ります。
好みを知っているなら、種類は少なくて構いません。同じ蔵の違う造りを2本組んだ箱のほうが、比べる目的がはっきりします。何も知らないときだけ、種類の多い箱で当たりを増やします。
できます。300mlの小瓶なら1本を一度か二度で空けられるので、順に開けていけば比べられます。日をまたいでも、飲みきってから次に移れば味が変わりません。
四合瓶や一升瓶をひとりに渡すと、そこが崩れます。開けたまま何本も並ぶことになり、後のほうは香りが落ちます。ひとりの相手には、瓶の小さい箱を選びます。
構いません。むしろこの分野は、飲む人が何人かいる家でいちばん力を出します。1本ずつ違う酒が入っているぶん、同じ席で別々のものを開けられるためです。
四合瓶を5本入れた箱や、蔵の数を前に出した箱もこの場面に向きます。人数がいれば開ける速さも上がるので、量の多い箱を選んでも味が落ちる前に空きます。置き場所だけ先に聞いておきます。
使えます。内祝いや出産内祝いの言葉を商品名に入れた箱が、この分野には並んでいます。表書きの指定に対応しているものを選びます。
金額は3,000円台から5,000円台に商品が集まっているので、いただいた品の半分から三分の一という目安に当てはめやすくなります。相手が酒を飲むかどうかだけは、返礼でも先に確かめておきます。
その銘柄が入った箱を探します。上位には久保田や八海山、越乃寒梅、獺祭が入った箱があるので、決まった銘柄を飲む相手でも当てられます。
見つからないなら、飲み比べの形にこだわらないほうが確実です。決まった一本を飲む相手に何種類も渡すのは、こちらの都合になります。相手が試すことを楽しむ人かどうかで、この分野を使うかが分かれます。
この分野で見るのは、何本入っているかより、何と何が比べられる箱かという点です。違う蔵を並べたものは当たりを増やす形、同じ蔵の中で並べたものは造りの差を確かめる形。相手が日本酒をどこまで飲んでいるかで、向く側が変わります。
好みを知らないなら違う蔵を並べた箱、飲み慣れた相手なら同じ蔵で並べた箱。土地に縁がある相手なら、その県の銘柄でくくった箱が話の入口になります。日本酒に興味を持ち始めたところなら、利き酒のシートが付いた箱が開けるきっかけを作ります。
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