掲載14商品 / 楽天ランキングを59日分記録して選定
時点の楽天ランキングを集計
栓を抜く音がすると、その場が一段明るくなります。泡の酒が人の集まる日に開けられてきたのは、この音があるからです。何本かまとめて渡しておけば、一本開けるたびに一度ずつ場が立ちます。自分のためにまとめ買いする人は少ないので、贈られると喜ばれます。
まず知っておきたいのが、泡は開けた日で飲みきる酒だということ。赤や白のように何日かかけて減らす形にはなりません。何本入っているかが、そのまま人を集めて乾杯できる回数につながります。
もう一つ、一つのセットの中に、同じ「泡」でも性格の違うものが混ざっています。軽く泡立つものと、しっかり立ち上がるもの。産地ごとの名前も別々です。
炭酸は抜けていきます。開けた翌日までなら泡は残りますが、三日、四日と置くと立ち上がりが緩くなり、別の飲み物になります。専用の栓で口を塞げば、二日か三日は保ちます。
赤や白のワインなら、栓を戻して数日かけて飲む形が成り立ちます。泡はそれができません。一本開けたら、その晩で飲みきる前提の酒です。
開けた日で終わるという性質から、本数の意味が決まります。贈っているのは酒の量ではなく、乾杯の回数のほうです。
ただし、一本が一回分になるのは二人か三人で飲む場合です。750ミリリットルの一本から取れるのは、細いグラスで六杯ほど。四人で乾杯して二杯目まで回せば、その晩で二本目が開きます。大勢が集まる家なら、十二本でも数回の集まりで空きます。
二人で暮らす家に十二本となると、話が変わります。月に一度開けるとして、一年かけて減っていく形です。相手の家で年に何回そういう日があるか。そこに一回あたりの本数を掛けて、渡す数を決めます。
泡は冷やして出します。飲み頃は五度から十度あたりで、白ワインよりさらに低いところです。750ミリリットルの瓶を冷蔵庫に入れると、三時間ほどで飲み頃に届きます。氷水に沈めれば三十分ほどです。
思い立ってすぐ開けられる酒ではない、ということです。前もって冷蔵庫に入れておくか、氷を用意するか。相手の家で何本まとめて冷やせるかは、本数を決めるときに効いてきます。
商品名に「フリッツァンテ」と書かれているものは、泡の弱い微発泡です。泡の無いワインに少し泡を足したくらいの軽さで、泡がしっかり立つものに比べて値段も下がります。食事の脇に置いて、料理を邪魔しない立ち位置です。
これに対して「スプマンテ」と書かれているものは、注いだときに泡が立ち上がります。イタリアの泡のうち、しっかり泡立つものをまとめてこう呼びます。両方が一つのセットに混ざっていることもあり、混ざっているかどうかは商品ページで確かめられます。
甘さも一様ではありません。イタリアの微発泡の赤にランブルスコというものがあり、こちらは甘口や中甘口が主流です。辛口でそろえたいなら、セットに入っている一本ずつの名前を確かめることになります。
クレマンはフランスのもので、原産地の規定によって、決められた産地でしか名乗れません。カヴァはスペインの定番で、こちらも規定で質が保たれています。スプマンテはイタリア。一つのセットに入っていても、育った場所は別々です。
セットの売り方には、産地を混ぜて「三大銘醸地入り」と掲げるものと、「ぜんぶクレマン」のように一つでそろえるものがあります。飲み比べてもらいたいなら産地を混ぜたセット、味の振れ幅を小さくしたいなら一つでそろえたセットへ。
シャンパンと名乗れるのはフランスの限られた産地のものだけで、一本で他の泡の数本分の値段になります。十二本のセットに「シャンパン入り」と書かれていても、入っているのは一本だけ、ということが起こります。
「シャンパン製法」と書かれている場合はさらに別の話で、シャンパンと同じ作り方をしたという意味です。中身はシャンパンではありません。この二つは同じ商品ページに並べて書かれることがあります。何本がシャンパンなのかを数えておけば、相手に聞かれても答えられます。
セットの中には、くじの形を取ったものがあります。何本かに一本、高い銘柄が当たるという売り方です。当たれば話の種になりますが、当たりが入っていなければ、値段どおりのセットで終わります。
贈り物として渡すなら、中身が届くまで決まらない形は相手を選ぶ売り方です。面白がる相手なら喜ばれますし、目上の方や取引先には向きません。「十二本+二本」のような増量のほうは、本数が増えるだけなので、置き場所さえあれば相手の負担になりません。
750ミリリットルの瓶は、中身と瓶を合わせて一本で1キロを超えます。十二本のセットなら、箱ごと十数キロ。受け取った相手が、玄関から台所や納戸まで運ぶことになります。
階段を上る家や、日中に一人で受け取る相手には、この重さが最初の関門です。六本なら片手で持ち上がる範囲に収まります。相手の家の造りが分からないなら、本数を抑えておくほうが親切です。
飲む前には冷やすので、冷蔵庫の場所を取ります。ところが瓶は背が高く、扉のポケットに立てると扉が閉まらないことがあります。庫内で寝かせれば入りますが、そのぶん棚が一段埋まります。
家族の食べ物が入っている冷蔵庫に、何本まで割り込めるか。渡す本数が増えるほど、この場所取りが大きくなります。常温で置いておける場所があるかどうかも、合わせて考えるところです。
セットには、化粧箱に入って届くものと、輸送用の段ボールのまま届くものがあります。手渡しする場面や、そのまま食卓へ出してもらう場面では、箱の有無が見え方を変えます。
本数の多いセットほど、箱に入れると重さも大きさも増します。六本までなら箱入りが選べますが、十二本になると段ボールで届く形が中心です。渡し方が決まっているなら、本数のほうを合わせることになります。
六本が現実的なところです。二人で一本を空けるとして、月に一度の楽しみなら六か月ぶんになります。五本のセットならその一か月ぶん短くなるだけなので、どちらでも構いません。
十二本のセットが向くのは、人がよく集まる家や、大勢で分ける場面です。四人以上で乾杯すれば一晩で二本開くので、本数が多くても置いたままにはなりません。年末年始やお盆に人の集まる家なら、そこで一気に減ります。
渡せます。泡の酒は、産地や作り方を知らなくても栓を抜いた時点で場になります。銘柄を覚えてもらう必要はありません。
選ぶなら、注いだときに泡が立ち上がるものを。開けた瞬間の見栄えが分かりやすく、微発泡のものより「泡の酒をもらった」という感じが残ります。甘さは辛口でそろえておけば、食事のどこにでも置けます。
決めるところは、本数と、中身の顔ぶれと、運んでしまう場所です。
泡は栓を抜いた日に飲みきる酒です。栓なしで一日、専用の栓を使えば二、三日。贈っているのは酒の量ではなく乾杯の回数なので、二人暮らしなら六本、人がよく集まる家なら十二本と、相手の家の一年から逆に数えます。四人以上で囲めば一晩で二本開くことも、その計算に入ります。冷やすのに冷蔵庫で三時間かかるので、思い立ってすぐ開けられる酒ではありません。
中身は、泡の強さと産地と甘さで分かれます。フリッツァンテは微発泡で軽く、スプマンテは注いだときに立ち上がります。クレマンはフランス、カヴァはスペインで、それぞれ産地の規定があります。商品名にシャンパンとあっても、十二本のうち何本がシャンパンかは別の話なので、そこは数えられます。
重さと場所は、本数がそのまま効いてきます。十二本の箱は十数キロあり、冷やすには冷蔵庫の棚を一段使ってもらうことになります。運ぶ人と、しまう場所を思い浮かべてから本数を決めます。
人がよく集まる家なら、産地の違うものを組んだ十二本を。開けるたびに違う話ができます。二人で暮らす家には、辛口でそろえた六本を。月に一度の日が六か月ぶん続きます。目上の方や取引先には、中身が届くまで決まらないくじの形を外して、何が何本入っているかがはっきり書かれたものを選ぶのがいちばん確かです。
この記事の更新日