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油は毎日の料理に使うものなので、届いたその週から出番があります。それでいて、いま使っている一本を切らす前に、少し高い油をわざわざ買い足す人はあまりいません。台所に必ずあるのに、自分のためには選び直さない。贈り物として届く意味が、そこにあります。
同じ油が家にあっても困りません。炒めものや焼きものに使う油なら、置いておけば順番が回ってきます。台所の戸棚に一本増えて邪魔になる大きさでもありません。
最初の分かれ目は、火を通して使う油か、火を通さずにかけて使う油かというところです。一本の油をどちらで使うかは油の側で決まっていて、相手の好みでは動きません。セットの箱には、その両方が入っているものと、片方だけを並べたものがあります。
食用油の名前は、原料の名前と、そこから何をしたかの名前が組み合わさってできています。この二つが分かると、箱に何本入っていても、どれをどう使う油なのかが読めます。
オリーブオイルには段が付いています。エキストラバージンは、オリーブの実を搾ってこしただけのもので、途中で薬品も高い熱も加えていません。実の香りと風味がそのまま残るので、サラダやパンにかけて、火を通さずに使います。
ピュアと呼ばれるものは、精製したオリーブオイルにエキストラバージンを混ぜてあります。精製したほうはほとんど香りがないので、混ぜたぶんだけ穏やかな味になります。こちらは炒めものや焼きものに向きます。同じオリーブオイルという名前でも、台所での使いどころが違う油です。
えごま油はシソの仲間の種、あまに油はアマという植物の種から搾ります。原料は別のものですが、どちらも熱と光に弱いという同じ性質を持っています。
そのため、この二つは加熱して使いません。できあがった料理にかける、納豆や味噌汁に落とす、ドレッシングに混ぜるといった使い方になります。相手が炒めものに使ってしまうと、この油を選んだ意味がなくなります。箱にこの名前があれば、かけて使う油が入った組だということです。
油は開けた瞬間から空気に触れて、少しずつ風味が落ちていきます。開けてから使い切るまでの目安は、小さい瓶で一か月ほど、中くらいの瓶で一か月から二か月、大きい瓶で三か月以内です。
ここで気を付けるのは、これが「いつまでに使い切るか」の期限であって、「どれくらい持つか」ではないところです。大きい瓶ほど期限は長いものの、その期限のあいだ、ずっと開いたままになります。一日に使う量が少ない家では、大きい瓶を選ぶほど、風味の落ちた状態で使う日が増えます。
未開封のままなら、製造から一年半、長いもので二年ほど持ちます。贈り物として渡すぶんには、相手がすぐ開けなくても困りません。
3本入った箱でも、開けるのは1本ずつです。残りの2本は封をしたまま置いておけるので、1本目を使い切ってから次を開ける形になります。ここが、大きい一本を渡すのとの違いです。
3本を一箱にしたものが並んでいます。同じ3本でも、その選び方が三通りあります。どれを選ぶかで、相手の台所に増えるものが変わります。
オリーブオイルだけで3本を組んだものがあります。エキストラバージン、ピュア、そのあいだに置かれるものと、精製の度合いを変えて並べてあります。
この形だと、相手の台所に増えるのは油の本数ではなく、一つの油の使い分けです。かけて使う側と、火を通す側とで、手が伸びる先が分かれます。もともとオリーブオイルを使っている家なら、いま一本で済ませている場面が二つに割れることになります。
エキストラバージンのオリーブオイルに、えごま油とあまに油を合わせたものもあります。この3本のうち、えごま油とあまに油が、相手の台所に無かった油になります。
3本ともかけて使う側です。炒めものや揚げものに使う油は家にあるものを続けて、かける油だけを新しくする、という渡し方になります。台所の油を入れ替えるのではなく、一段足す形です。
油を作っている会社が、自社の品を組み合わせて箱にしたものもあります。名前の知られた会社のものは、受け取った側が中身を見当できます。
改まった相手や、料理の好みが読めない相手に渡すときは、この形が収まります。中身が突飛でないぶん、使い道に困りません。
三通りの組み方は、どれが上ということではありません。相手がいま油をどう使っているかで、効くものが変わります。
献立を自分で組み立てる相手には、原料の違う油を並べた組が届きます。えごま油やあまに油は、買ってみようと思わないと台所に来ない油です。使い方の見当が付く相手なら、届いたその日から使い道が決まります。
逆に、料理をほとんどしない相手にこの形を渡すと、かけて使う油が開かないまま残ります。料理にかけるという使い方をしないと、出番が作れません。
台所の油がオリーブオイル一本だという相手には、等級を分けた組が入っていきます。いま一本でこなしている場面が、かけて使う側と火を通す側に分かれます。原料が同じなので、味の方向が大きく変わることもありません。
相手の料理の型を壊さずに、一段だけ上に置き換えられる形です。使っている油をやめさせるのではなく、その油の中で選べる幅を広げます。
開けてから使い切るまでの期限は、瓶の大きさで変わります。一日に使う量が少ない家に大きい瓶を渡すと、三か月という長い期限のあいだ、ずっと開いたままになります。
小さい瓶を3本という組み方なら、1本ずつ開けて、小さい瓶の目安である一か月の内側で使い切れます。総量は同じでも、こちらのほうが最後の一滴まで目安の内側に収まります。瓶の小さい箱は、量が足りないのではなく、開いている時間を短くするための形です。
食用油のセットは、お中元やお歳暮、母の日や父の日の贈り物として並びます。商品ページに包装と熨斗の対応が書かれているものなら、掛け紙を付けて送れます。
内祝いやお礼として渡すこともできます。表書きの種類は注文のときに選ぶ形が一般的なので、送り先と用途を先に決めておくと、注文の途中で止まりません。
等級を並べた組か、油の会社が組んだものなら渡せます。どちらにも加熱して使う油が入っているので、目玉焼きを焼く、野菜を炒めるといった場面だけでも減っていきます。台所に立つ回数が少なくても、使い道が一つあれば開きます。
避けたいのは、生で使う油だけを並べた組です。えごま油やあまに油は、できあがった料理にかける使い方が前提になります。かけるという習慣のない相手だと、封を切らないまま置かれることになります。
食用油のセットで最初に効くのは、火を通して使う油か、かけて使う油かという分かれ目です。エキストラバージンとえごま油、あまに油はかけて使う側、ピュアと呼ばれるオリーブオイルは火を通す側にあります。
そのうえで、箱の組み方が三通りに分かれます。同じ油の等級を並べた組は、いま一本でこなしている場面を二つに割ります。原料の違う油を並べた組は、台所に無かったえごま油やあまに油を持ち込みます。油の会社が自社の品で組んだものは、そのどちらでもなく、名前で中身の見当が付く形です。
瓶の大きさは、量ではなく開いている時間の話です。瓶の小さい箱は、1本ずつ開けて、短い期限の内側で使い切るための形になっています。
揚げ物をよく作る家なら油の減りが早いので、大きい一本でも期限の内側に収まります。
料理を自分で組み立てる相手には、えごま油やあまに油の入った、かけて使う油の組を。台所のオリーブオイルを一本で回している相手には、等級を分けた組を。相手の料理の様子が分からないときは、油の会社が名前を入れて組んだものが、いちばん静かに収まります。
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