掲載4商品 / 楽天ランキングを62日分記録して選定
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よく飲む人ほど、自分で買うのは決まった一本になりがちです。値の張るものや土地の違うものは、そのうちと思ったまま手が伸びない。人から届けば、いつもと違う一本が食卓に出る機会になります。
最初に分かれるのは度数です。商品名には25度と20度が並んでいて、この二つが分かれているのには理由があります。
もう一つ、「本格」と書かれたものがあります。ラベルに書ける言葉が決まっているので、雰囲気で付けているわけではありません。
焼酎は蒸留のしかたで二つに分かれます。一度だけ蒸留したものと、繰り返し蒸留したもの。商品名の「本格」が付くのは前者で、原料の風味が残る側です。繰り返し蒸留したものは純度が上がり、すっきりした味に寄ります。
芋の香りを楽しむ相手に渡すなら、「本格」と書かれているかどうかがそのまま目印になります。逆に、芋の香りが苦手だと分かっている相手なら、そこは避ける側の手がかりにもなります。誰でも付けられる言葉ではないので、書いてあれば当てにできます。
もともと、いも焼酎は25度が一般的でした。そこへ20度のものが加わって、いまの二本立てになっています。
どちらが並ぶかは土地で変わります。鹿児島では25度、宮崎と大分では20度が一般的。宮崎では同じ銘柄で20度を県内向け、25度を県外向けとして造り分けている蔵があり、商品名に「宮崎限定」と20度が並ぶのはそのためです。相手の土地に合わせたいときは、ここが手がかりになります。
「かめ壺仕込み」「甕貯蔵」と書かれた商品があります。素焼きの甕には目に見えないほど細かい穴があいていて、そこから空気がわずかに通ります。金属のタンクと違い、中身が外の空気と触れ続ける入れ物です。
そのため熟成が早く進みます。あわせて、甕に含まれる無機物が中身に溶け出します。ステンレスのタンクは大きく作れるので一度に量が造れる一方、甕は一つひとつが小さい。商品名に甕と書かれているのは、少しずつしか造れない道具を使っているということです。
商品名に「糖質ゼロ プリン体ゼロ」と書かれたものがあります。ただし、その商品だけが特別に作られているわけではありません。
焼酎は、発酵の終わったもろみを蒸留して、アルコールと香りの成分を取り出したお酒です。糖質やプリン体はもろみのほうに残るので、取り出した側には移りません。原料の芋そのものには糖質が入っていますが、蒸留の段階でもろみに置いていきます。
だとすると、この表示は選ぶときの手がかりになりません。書いてある商品と書いていない商品を並べても、そこでは差が付かないからです。表示を出すかどうかは、商品名にどれだけ言葉を並べるかという話になります。
同じことは、蒸留して造るほかのお酒にも当てはまります。ウイスキーもウォッカも、蒸留した時点で糖質もプリン体も残っていません。この数字に引かれると、本当に差の出るところを見落とすことになります。
では何を見るかというと、一つ前の章に挙げた三つです。単式蒸留かどうか、度数がいくつか、甕で寝かせたかどうか。ここは商品ごとに本当に違います。
蒸留のしかたは原料の風味が残るかどうかに、度数は飲むときの濃さに、甕は熟成の進み方に効いてきます。どれも商品名に書かれているので、そこだけ見比べれば絞れます。書かれていなければ、商品ページの説明のほうに回ることになります。
いも焼酎の瓶は、おおむね三つの大きさに分かれます。300ミリリットル、900ミリリットル、そして1800ミリリットルの一升瓶。贈り物として並ぶものは、小さい瓶を何本か組んだ形と、一升瓶を単品で渡す形が多くなります。
小さい瓶を組んだものは、たいてい銘柄違いの飲み比べです。合わなかった一本があってもほかが残るので、相手の好みが分からないときに向きます。反対に、いつも同じ銘柄を置いている相手なら、その一本を大きい瓶で渡すほうが減ります。
1800ミリリットルの瓶は、高さも重さもあります。台所の棚に立たないことがあり、床に置くことになる家もある。日ごろから飲む人なら置き場所は決まっていますが、そうでない相手には荷物になります。
そのかわり、焼酎は冷やす必要がありません。常温のまま置いておけて、蒸留酒なので開けてから急いで飲むこともない。相手が少しずつしか飲まない人でも、中身が悪くなるのを心配せずに済みます。置く場所さえあれば、大きい瓶が生きる酒です。
商品名に「箱なし」と明記されたものがあります。そのまま手渡すつもりだと、当日に包むものが無くて困ります。反対に「化粧箱入り」「専用箱入り」と書かれたものなら、箱ごと渡せます。
やっかいなのは、どちらも書かれていない商品です。箱が付くかどうかは商品名だけでは決まらないので、商品ページの説明まで見ることになります。掛け紙やメッセージカードに応じると書かれているかどうかも、改まった相手へ送るなら同じところに載っています。
そのまま飲む相手なら、20度のほうが軽く感じられます。氷を入れるだけで飲む人には、この差がそのまま出ます。
水やお湯で割る相手だと、話が変わります。濃さを決めるのは注ぐ量のほうなので、25度を薄めに割る人と、20度を濃いめに割る人では逆になることも。飲み方が分からないなら、度数で選び分ける意味はあまりありません。なお20度は宮崎や大分に寄っているので、探せる商品はその土地の蔵のものが中心になります。
甕は一つひとつが小さいので、同じ量を造るのに手間がかかります。そこを掲げている商品は、その手間をかけたということです。
ただし、大きなタンクで造ったものが劣るという話ではありません。タンクは量を造るための道具で、味の上下を決めるものではないからです。甕という表記は「こういう造り方をした」という手がかりであって、そこだけで良し悪しが決まるわけではありません。
「本格焼酎」は、単式蒸留機で一度に蒸留したもののうち、条件を満たしたものだけが名乗れる言葉です。原料の風味が残る側で、繰り返し蒸留する連続式とはそこが違います。雰囲気で付けている言葉ではありません。
25度と20度のどちらが並ぶかは、土地で変わります。「宮崎限定」と20度が一緒に書かれているのは、県内向けとして造られたものだから。飲み慣れた度数に合わせたい相手なら、産地の表記から見当が付きます。
「糖質ゼロ プリン体ゼロ」は、焼酎ならもともとそうなります。糖質もプリン体も蒸留のときにもろみのほうへ残るためで、書いてある商品が特別なわけではありません。差が出るのは、蒸留のしかたと度数と、甕で寝かせたかどうかのほうです。
好みが分からない相手には、小さい瓶を組んだ飲み比べを。合わない一本があっても、ほかが残ります。いつも同じ銘柄を置いている相手なら、そこを一升瓶で。箱が付くかどうかは商品によって書き方が違うので、手渡しにするならそこまで見ておきたいところです。
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