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切って出すだけで一品になるので、日々の台所を助けるのが漬物の詰合せです。ふだんは一種類ずつ買うものなので、何種類も並ぶこと自体が贈り物になります。火を使わずに出せるぶん、暑い時季にも重宝します。
商品名には「千枚漬」「すぐき」「しば漬」といった名前と、「あっさり漬」「浅漬」が混ざって並びます。この二つは中身の違いであると同時に、日持ちの違いでもあります。
商品名によく出てくる千枚漬、すぐき、しば漬が、京都の三大漬物と呼ばれるものです。同じ「京漬物」でも、使う野菜も漬け方も別なので、詰合せの中身を読むならこの三つからです。
聖護院かぶを薄切りにして、昆布と塩で漬けたものです。江戸時代からある京都の冬の漬物で、いまも冬が本来の時季になります。
かぶの甘みと昆布のうまみが前に出て、酸味も癖もほとんどありません。三つの中ではいちばん万人向けで、漬物をあまり食べない相手にも渡せます。
すぐき菜という、かぶの一種を塩で漬けたものです。酢を足すわけではなく、漬けているあいだに乳酸菌が働いて酸味が出ます。
この酸味が持ち味であり、好みの分かれるところでもあります。上賀茂を含む一部の地域でしか作られない野菜を使うので、京都の土産として名前が挙がります。商品名の「乳酸菌ラブレ」は、このすぐきから見つかった菌の名前です。
なすやきゅうりといった夏野菜を、刻んだ赤紫蘇の葉と一緒に塩漬けにしたものです。大原で採れる紫蘇を使うのが本来の形とされています。
赤い色は、紫蘇から出たものです。夏の漬物なので、お中元の箱に入っていることが多くなります。細かく刻んであるものは、ご飯に混ぜる使い方もできます。
甘みの千枚漬、酸味のすぐき、紫蘇の香りのしば漬。同じ箱に入っていても、三つは別々の役割を持ちます。
この三つがそろっていれば、食卓に幅が出ます。逆に、どれか一つが苦手だと分かっている相手なら、そこを外した詰合せを探すことになります。
漬物は保存の利く食べ物と思われがちですが、詰合せの中身によってはそうでもありません。塩の濃さと、加熱してあるかどうかで大きく分かれます。
商品名の「あっさり漬」「旬の浅漬」は、塩を控えて短い時間だけ漬けたものです。野菜の歯ざわりが残り、味も濃くありません。
そのかわり、塩分が低く加熱もしていないので保存が利きません。市販のものでも未開封・冷蔵で七日から十四日ほど、開けてからは三日ほどで食べきるのが目安とされています。
たくあんや高菜漬のように塩分を高くして、真空で包んだものは、常温で数か月もつものが多くなります。商品名に「常温」と書かれているのはこちらです。
同じ「漬物の詰合せ」でも、届いた箱をすぐ冷蔵庫に入れるものと、棚に置いておけるものがあるということです。
浅漬が中心の箱は、箱そのものを二週間ほどで食べきることになります。ここから点数の選び方が出ます。
十五点の箱を二週間で空けるなら、一日に一袋以上のペースで、常に二つ三つ開いている状態になります。二人暮らしの家では追いつきません。人数の少ない家なら点数を抑えて、一袋の量が小さいものにするほうが最後まで食べてもらえます。人数の多い家や、毎食漬物を出す家なら、点数の多い箱が生きます。
お中元の時季は、届いてから冷蔵庫に入るまでの時間も気になります。浅漬の入った箱を、受け取れる日が読めない相手に送ると、そのぶん中身が傷みます。
在宅の日が聞けないなら、常温で置けるものが安全です。商品名に「常温」とあるか、たくあんや高菜のような塩のきいたものが中心かで見分けられます。
商品名には「6点詰合せ」「9種9点セット」と数が書かれています。書き方が二通りあるので、そこを読み分けます。
「6種6点」「9種9点」のように種類と点数を並べて書いたものは、種類の数だけ袋が入っているという意味です。全部が違う中身になります。
一方で「10点詰合せ」「15点詰合せ」とだけ書かれたものは、同じものが二袋以上入っていることがあります。点数の多さが、そのまま味の種類の多さにはなりません。
商品名に「選べる3種」「選べる4点セット」「10種から」と書かれたものがあります。注文するときに中身を指定できる形です。
相手の好みが分かっているなら、そこで外せます。すぐきの酸味が苦手そうな相手や、辛いものを避けたい相手には、この形が使えます。逆に好みが読めないなら、店が組んだ詰合せをそのまま渡すほうが幅が出ます。
商品名に「化粧箱入り」と書かれたものは、そのまま渡せる体裁で届きます。改まった相手や、手渡しする場面ではこの表示が目印になります。
一方で「メール便」と書かれたものは、郵便受けに入る薄い形で送るものです。箱の体裁を省いたぶん、同じ金額でも中身に回せます。自分で食べるぶんや、気心の知れた相手に送るならこちらです。
京都の老舗のものが多く並びますが、九州の高菜、鹿児島のつぼ漬、山口のたくあんといった商品も混ざっています。
塩をきかせたものが多いのはこちら側なので、日持ちを取るならここから探すという手もあります。相手の出身地に合わせるという渡し方もできます。「京漬物」という言葉だけで見ていると、こうした商品が目に入りません。
すぐきの酸味は好みがはっきり分かれます。酢を足した酸っぱさとは違う、発酵からくる味なので、初めて口にすると驚く人もいます。
苦手そうなら、千枚漬やあっさり漬が中心の箱にします。千枚漬はかぶの甘みと昆布のうまみ、あっさり漬は塩を控えた薄味なので、どちらも癖がありません。中身を選べる商品なら、すぐきだけ外して頼めます。
量を抑えれば渡せます。浅漬が中心の箱は二週間ほどで食べきることになるので、点数が多いと一日に何袋も開けることになります。
一人暮らしなら、四点から六点ほどで、一袋の量が小さいものが向きます。常温で置けるものが混ざっていれば、冷蔵庫の場所も取りません。「お試し」と書かれた小さい詰合せなら、この形に近くなります。
漬物を食べ慣れた相手には、三大漬物のそろった詰合せをお勧めします。千枚漬の甘み、すぐきの酸味、しば漬の紫蘇の香り。三つとも味の方向が違うので、一箱で食卓に幅が出ます。種類を確実にそろえたいなら、「6種6点」のように種類と点数の両方が書かれたものが確かです。
受け取れる日が読めない相手には、常温で置けるものにします。浅漬は冷蔵で七日から十四日、開けたら三日ほどですが、たくあんや高菜のように塩をきかせたものなら数か月もちます。九州や山口の商品にこの手が多く並びます。
人数の少ない家に、点数の多い箱は向きません。浅漬中心の箱は二週間ほどで食べきることになるので、二人暮らしなら点数を抑えて一袋の小さいものにします。すぐきの酸味が苦手そうな相手なら、中身を選べる商品でそこを外せます。
ご飯に添えるものをほかにも見るなら佃煮が近い並びです。
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