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白いご飯に載せるだけで一品になるのが佃煮です。台所に立つ時間の少ない相手でも、封を切ればその日の食卓に出せます。
同じ「佃煮」でも、中身は三つに分かれます。昆布、マグロやカツオといった魚介、そしてちりめん山椒。味も歯ごたえも別の食べ物なので、まずここから選ぶことになります。
もう一つ、このジャンルには中身を選べる形が並びます。相手の好みが分かっているかどうかで、選べる側と決まった詰め合わせのどちらを取るかが変わります。
商品名に「昆布」「まぐろ」「かつお」「あさり」「ちりめん山椒」といった言葉が並びます。この語を読めば、封を切ったときに何が出てくるかが分かります。
昆布の佃煮には、角切りにしたものと細切りにしたものがあります。細切りのほうが箸で取りやすく、ご飯にも絡みます。角切りは噛みごたえが出るぶん、少しの量で満足します。
味付けも一通りではありません。醤油と砂糖のほかに、しそ、ごま、しょうが、唐辛子を合わせたものがあります。しそが入ったものは、昆布だけのものよりさっぱりします。濃い味が続くのが苦手な相手なら、そこで食べ進む量が変わります。
マグロやカツオを煮たもの、アサリを煮たものが並びます。昆布と違って身があるので、噛んだときの手ごたえが違います。
ご飯に載せるだけでなく、そのままつまめるのもこの系統です。酒の肴として出せるので、相手が晩酌をするなら、昆布より使い道が広がります。
甘みをつけて炊いた小魚に、山椒の実を合わせたものです。山椒の実は口に入れてしばらくしてから舌に来るので、慣れていないと驚きます。
この刺激は、好き嫌いがはっきり分かれるところです。山椒が駄目な相手だと、そこで箸が止まります。相手が山椒を食べているところを見たことがないなら、昆布か魚介のほうが外れません。唐辛子を合わせた昆布も辛いほうですが、山椒の刺激とは別のものです。
商品名に「選べる2種」「選べる3種」「選べる2〜3品」と書かれたものがあります。注文のときに、こちらが中身を決められる形です。
相手が昆布好きだと知っているなら、そこに寄せて組めます。山椒が駄目だと分かっているなら、注文の段階で外せます。
選べる形の強みは、手つかずで残る一つを作らないところです。決まった詰め合わせだと、口に合わないものが一つ混じることがあります。相手の食卓を思い浮かべられる間柄なら、こちらのほうが無駄が出ません。
ただし、選べるものは2種か3種と、数が少なめです。中身を決められる代わりに、幅は狭くなります。
相手が何を食べるか知らない場合、選ぶこと自体が当てずっぽうになります。そのときは種類の多い詰め合わせのほうが確かです。商品名に「食べ比べ」「お試し」と書かれたものがそれにあたります。
数を打てば、そのうちどれかは口に合います。外れが混じっても、当たりも一緒に入っている形です。
詰め合わせは2種類から9種類あたりで刻まれます。種類が増えるほど値段は上がりますが、一つあたりの量は少なくなります。
ここが、種類を増やす選び方の裏です。気に入った一つが見つかっても、その袋はすぐ空きます。好みが分からない相手には種類の多いほうを、毎日ご飯に載せてほしい相手には種類を絞って量のあるほうを。同じ相手でも、一度きりの手土産か、常備してもらう贈り物かで取り方が変わります。
佃煮が長く置けるのは、煮詰めてあるからです。加熱で水分を飛ばし、醤油と砂糖の力で菌が増えにくい状態にしてあります。
保存料を使わなくても、この作り方なら日持ちします。開ける前なら常温で、ひと冬を越すほど置けるものもあります。その場合は商品名に「常温」と書き添えられています。
冷蔵便で送らなくてよいので、届く日を細かく合わせなくて済みます。買っておいて渡す日まで手元に置くこともできるので、帰省の前にまとめて用意しておく、という買い方ができます。訪ねる先へ持っていく手土産に向くのも、この性質からです。
長く置けるのは開ける前までです。封を切ったら冷蔵庫へ移すことになります。袋なら口を閉めて、瓶なら蓋をして入れる形です。
開けたあとの日持ちは、水分の多さと味の濃さで変わります。濃く煮詰めたものほど長く、水分の多いものほど短くなります。そこは商品ごとに表示が違うので、渡すときに一言添えておくと確かです。
一人暮らしの相手に大きい袋を渡すと、開けてから使い切るまでが長くなります。冷蔵庫に開封済みの袋が居座ることにもなります。
個包装と書かれたものなら、一つずつ開けられます。一度に開くのは一つだけなので、種類が多くても冷蔵庫を占領しません。種類を渡したいなら個包装のもの、量を渡したいなら大きめの袋。渡す相手が一人か、家族かで分かれます。
味の濃さと、噛む力の二つです。佃煮は醤油と砂糖で煮詰めたものなので、塩気は強いほうに寄ります。減塩をうたったものはほとんど出ないので、塩分を控えている相手なら、量の少ないものを選んで少しずつ使ってもらう形になります。
噛む力のほうは、細切りの昆布がいちばんやわらかく食べられます。角切りは噛みごたえが出るぶん歯を使いますし、魚介も身がある分だけ噛みます。山椒の刺激も年配の相手には強く出ることがあるので、そこが読めないなら細切りの昆布へ寄せます。
お中元やお歳暮の言葉が商品名に並ぶジャンルなので、掛け紙に応じるものが多くなります。内祝いや父の日、敬老の日という場面も並びます。
常温で送れるぶん、掛け紙が濡れる心配もありません。冷蔵便だと外の箱に掛けることになりますが、常温の箱ならそのまま掛けられます。訪ねる先へ持っていくなら、紙袋に入れて渡せる大きさかどうかも見ておくと当日に慌てません。
中身は三つに分かれます。昆布は切り方と味付けで顔が変わり、細切りならご飯に絡み、しそ入りならさっぱりします。魚介は身があるので噛みごたえが出て、そのままつまめば酒の肴になります。ちりめん山椒は山椒の刺激が加わるので、好みのはっきり分かれる一つです。
中身を選べる形と、種類の多い詰め合わせがあります。好みが分かっているなら、口に合わない一つを注文の段階で外せる前者。分からないなら、数を打って当たりを入れる後者へ。ただし種類が増えるほど一つあたりの量は減るので、毎日ご飯に載せてほしい相手には種類を絞ります。
開ける前なら常温で置けます。煮詰めてあるからで、冷蔵便が要りません。届く日を細かく合わせずに済み、買っておいて渡す日まで手元に置くこともできます。封を切ったら冷蔵庫へ移すことになるので、一人で食べる相手には個包装のものが収まります。
年配の相手なら、味の濃さと噛む力が先に来ます。細切りの昆布がいちばんやわらかく、角切りと魚介は歯を使います。山椒の刺激も強く出ることがあります。
同じご飯のお供なら海苔や明太子。
訪ねる先へ持っていくなら、種類の多い詰め合わせを常温のまま。好みを聞かずに持って行けて、当日まで手元に置けます。相手の好みが分かっている家へ送るなら、選べる形で口に合うものだけを。気に入った一つが、次に切らしたときの目印になります。
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