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牛肉の詰め合わせと聞くと、いろいろな食べ方の肉が一箱に入っている姿を想像します。すき焼き用と焼肉用と、ステーキが一枚ずつ、というような。
21件を読むと、そうはなっていません。ほとんどが焼肉のための組です。すき焼きやしゃぶしゃぶに使う薄切りの組は、この中に二つしかありません。
理由は、部位を混ぜる意味が焼肉にしかないからです。鍋にする肉は一種類の薄切りがあれば足ります。何種類も混ぜても、鍋の中で違いが分かりません。
焼肉は一枚ずつ網に載せるので、部位が変わっても困りません。むしろ変わったほうが面白くなります。「◯種盛り」という売り方が成り立つのは、そこに理由があります。
相手が網を出す家かどうか。この分野は、まずそこから決まります。
箱に何を書いているかで六つに分かれます。産地を出すか、部位を並べるか、中身を伏せるか。その書き方に、店の考え方が出ています。
神戸、松阪、佐賀、飛騨。産地の名前がそのまま商品名の先頭に来る組です。中身の説明より先に、その三文字か四文字が目に入ります。
一頭から取れる量が限られるので、金額は上のほうに寄ります。証明する紙が同封される品もあり、どの個体から取ったかが記録として残ります。改まった贈り物として選ばれる系統です。
ランプ、かいのみ、トモサンカク、ハネシタ。商品名に細かい部位の名前が列挙されている組です。何が入っているかが注文の前に分かります。
一つの部位が60グラムほどの小分けで届くものもあり、少しずつ食べ比べる形になります。名前を知らない部位が混ざるので、食べる前に調べる楽しみもあります。肉に詳しい相手ほど、この列挙が効きます。
商品名に「おまかせ」と書かれた組です。その日に良いものを詰めるという売り方で、入っている部位はそのつど変わります。
同じ商品を頼んでも、届くものが前回と違います。銘柄と量と金額だけが決まっていて、中身は店の判断に任されます。何が来るか分からないことを面白がれる相手に向いた形です。
豚のバラや肩、若鶏、ホルモン、腸詰め。牛と一緒にこれらが入った組があります。商品名にも各種類の分量が書かれています。
外で焼く場面を想定した組み方です。牛だけだと重くなるので、あいだに軽いものを挟むという考え方になっています。量が多く、人数の多い集まりで消えます。
薄く切ったローストビーフや、成形して焼いたひき肉の品です。届いたら解凍して切るか、温めるだけで出せます。
網も換気も要らないので、焼く場面を作れない家にも渡せます。前菜として少量ずつ出す使い方もできます。この分野では金額の軽いほうに並びます。
紙のパネルと引換券が届き、受け取った人が自分で申し込む形です。景品や賞品として使われることを前提に売られています。
その場では箱を渡さないので、持ち帰りの荷物になりません。冷凍庫の空きを気にせずに済みます。渡す場が決まっていて、相手が誰になるか分からない場面のための形です。
21件のうち、鍋にする薄切りの組は二つしかありません。残りは焼肉かステーキ、あるいは火を通してある品です。この偏りには理由があります。
すき焼きもしゃぶしゃぶも、鍋の中で肉が同じ汁に浸ります。何種類か混ぜても、味の違いは汁に消えます。厚みも切り方もそろっていないと、火の通りがばらつきます。
だから鍋のための肉は、一つの部位を薄く切ったものがまとまった量で売られます。500グラムから1キロといった書き方で、種類の数は出てきません。詰め合わせにする意味がないという言い方もできます。
網に載せるのは一枚ずつです。隣の肉と混ざらないので、部位が変わっても差し支えありません。むしろ違うものが並んでいるほうが、食べる側は飽きません。
一枚ごとに味も歯ざわりも変わるので、比べること自体が食事の中身になります。この分野の商品名に「食べ比べ」という言葉が頻繁に出るのは、そのためです。
4種、5種、6種。この分野では種類の数が売り文句になります。同じ600グラムでも、一種類より六種類のほうが上に見えます。
鍋の肉では、この数え方が使えません。量と等級と産地でしか差を付けられないからです。種類を数えられることが、焼肉のセットが多い理由の一つになっています。
焼肉は一枚が独立しているので、人数で割れます。商品名に「4人前」「5人〜6人」と書かれているのは、そのためです。
鍋の肉は、その日の食欲と具材の量で減り方が変わります。人数で割り切れないので、重さだけを書くことになります。同じ牛肉でも、売られ方の言葉が違ってきます。
家で焼肉をするには、卓上の器具か、換気の利く場所が要ります。集合住宅では匂いと煙を気にして、やらない家もあります。
網を出さない家に六種の焼肉を渡すと、フライパンで焼くことになります。それでも食べられますが、一枚ずつ焼く楽しみは薄れます。相手の家で焼肉をした話を聞いたことがあるかどうかが、この分野の入口になります。
すき焼きやしゃぶしゃぶをする家には、薄切りの組を選びます。この分野に二つだけある形です。種類の多さより、量と部位の質で選ぶことになります。
こちらは種類が書かれていないぶん、商品名から中身が読み取りにくくなります。切り方と重さの表記を見て、何人で囲むかから決めることになります。
六種類が一つの箱に入っているということは、六回の焼き方があるということです。同じ網に順番なく載せると、後半の肉が本来の味になりません。
脂の多い肉を先に焼くと、網に脂が落ちて焦げ付きます。その上に次の肉を載せると、焦げた匂いが移ります。舌にも脂が残るので、あとから来る赤身が薄く感じられます。
舌や赤身を先に、脂の多いバラや霜降りを後に。この順で並べると、それぞれの味が立ちます。詰め合わせに何が入っているかを見て、焼く順を決めるところまでが使い方になります。
薄く切った赤身は、両面を軽く炙れば終わります。厚みのあるカルビは、脂が溶けるまで待つ必要があります。同じ時間で扱うと、どちらかが失敗します。
一枚ずつ載せる焼肉では、この差を目で見ながら調節できます。まとめて焼くと、そこができません。種類の多い組ほど、焼く人の手がかかることになります。
商品名にランプ、かいのみ、トモサンカクといった名前が並びます。どれが脂の多い部位かを知らないと、焼く順を組み立てられません。
説明の紙が同封されている品なら、そこに書かれています。無い場合は、届いた肉の見た目で判断することになります。白い筋の多いものは後、赤い色の濃いものは先。それだけでも順番は付きます。
一つの部位が60グラムずつ別の袋に入っている品と、まとめて一袋に入っている品があります。前者なら、使う分だけ解凍できます。
後者は一度に全部を解凍することになるので、その日に食べ切る量かどうかを見ておきます。人数の少ない家では、小分けの品のほうが扱いやすくなります。商品ページの写真で、袋の数が分かります。
味の付いていない肉が届く品と、タレが同封される品があります。前者は家にあるもので食べることになります。
種類の多い組では、タレを付けずに塩で食べるほうが違いが分かります。付いていないことを不足と考えなくても構いません。ただし焼肉をあまりしない家では、何も無いと戸惑うことがあります。
小分けになっている品なら、食べたい分だけ解凍できます。一部位ずつ袋に入っている組は、一人でも順に楽しめます。
まとめて一袋に入っている品は、開けたら食べ切ることになります。人数の少ない家には向きません。量の少ない組を選ぶか、火を通してある品にすると扱いやすくなります。
冷凍で届く品は、そのまま入れておけば長く持ちます。急いで食べてもらう必要がないので、相手の予定を気にせず送れます。
問題は解凍したあとです。一度戻すと日持ちしなくなるので、そこからは早く食べることになります。小分けかどうかが、この点でも効いてきます。
四つ足の動物の肉は避ける、という考え方が残っている家があります。法要の膳に出すものとしては選ばれません。
家に届ける品としてなら、受け取ってもらえることもあります。ただし相手の家の考え方が分からないなら、この分野は外します。地域によっても違うので、迷ったら周囲に相談してから決めます。
脂の多い部位ばかりだと、小さい子には重くなります。赤身の入った組や、豚や鶏が混ざった組のほうが食べやすくなります。
火を通してある品も選択肢になります。切って出すだけなので、子どもが待つ時間が短くて済みます。焼く場面そのものを楽しむ年齢なら、網を囲む組のほうが記憶に残ります。
改まった相手には、あると説明の手間が省けます。どの個体から取ったかが記録として残るので、箱を開けた時点で伝わります。
日常の贈り物では、そこまで求められません。紙が付くぶん金額も上がるので、相手との間柄で決めます。紙が無い品が劣るという話ではありません。
量の多い組は避けます。1キロを超える品を渡すと、消化しきれない負担になります。
控えている理由がこちらには分からないので、無理に勧める形にはしません。家族に食べる人がいるなら成り立ちますが、そうでないなら別の分野を選びます。食べる人が家にいるかどうかを先に思い出します。
注文の画面では、まず解凍の指定を読みます。冷蔵庫でゆっくり戻すよう書かれている品と、流水で戻せる品があります。前者は前の晩から動いてもらうことになるので、渡すときにその一言が要ります。
袋の数も写真で分かります。部位ごとに分けてある品と、まとめて一つの袋に入った品では、届いたあとの扱いが変わります。人数の少ない家に渡すなら、分かれているほうが親切です。
タレの有無は、付属品の欄に書かれています。同封される品もあれば、肉だけの品もあります。焼肉をあまりしない家に渡すなら、付いているほうが当日に困りません。
送料の地域差も見ておきます。この分野は送料込みの表示が中心ですが、北海道と沖縄には追加の料金がかかると但し書きのある品が並びます。送り先によっては、注文の画面で金額が変わります。
最後に箱の外側を確かめます。中身が分からないよう配慮した包みで届く品と、産地の名前が大きく刷られた箱で届く品があります。職場に送るか家に送るかで、どちらが良いかが分かれます。
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