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常温で置けて、甘いものが苦手でなければ相手を選ばないのが焼き菓子の詰め合わせです。箱を開けたときに種類が並んでいると、それだけで形になります。
商品名にはフィナンシェ、マドレーヌ、サブレ、ガレットと、種類の名前がそのまま出てきます。どれも似た茶色い焼き菓子に見えて、材料も日持ちも違います。そこが読めると、渡し方に合う箱を選べます。
商品名に並ぶ「フィナンシェ」「マドレーヌ」「サブレ」は、見た目の呼び分けではありません。使う材料が決まっていて、そこから食感も変わります。
フィナンシェは卵白だけを使い、焦がしたバターとアーモンドの粉を多めに入れます。アーモンドの香ばしさとコクが出る焼き菓子で、金塊のような平たい長方形に焼くのが定番です。
マドレーヌは卵をまるごと使い、溶かしたバターで作ります。アーモンドは入りません。貝殻の形に焼かれることが多く、しっとりしてバターの香りが立ちます。
同じ「2種」の詰め合わせでも、この二つが入っていれば、香ばしい側としっとりした側がそろうことになります。
同じような焼き菓子でも、名前が分かれています。クッキーのほうが砂糖と油脂の割合が高く、そのぶん菓子として濃く仕上がります。ビスケットのほうがあっさりします。贈り物の詰め合わせにクッキーが並ぶことが多いのも、そこが理由です。
ただし、分かれ目のあたりにあるものは大きく変わりません。名前だけで味の差を当てにはできない、というところです。
サブレは小麦粉に対してバターがほぼ同じ量入ります。そのぶん口の中でさっくりほどけて、バターの香りが前に出ます。
商品名に「サブレ」と入っていれば、軽い歯ざわりのものが入っていると読めます。「ガレット」も同じ系統で、厚みがあってほろりと崩れる焼き上がりです。
つまり同じ茶色い焼き菓子でも、さっくりほどける側と、しっとりしている側に分かれます。フィナンシェ、サブレ、ガレットが前者、マドレーヌやブラウニーが後者にあたります。
焼き菓子はどれも常温で置けますが、持つ長さは種類でかなり変わります。渡す日が決まっていないときほど、この差が効いてきます。
市販のものでおおよその目安はこうです。クッキーは一か月から六か月、フィナンシェは一か月から二か月、マドレーヌとパウンドケーキは二週間から四週間。
水分が少ないものほど長く持ちます。しっかり焼いて水分を飛ばしたクッキーが長く、しっとりを売りにしたマドレーヌが短いのは、そのままの順番です。砂糖の割合が高いものも、砂糖が水分と結びつくぶん傷みにくくなります。
詰め合わせは何種類かが一箱に入るので、箱としての期限は、いちばん短い中身に引っぱられます。マドレーヌが二個入っているだけで、その箱は数週間で食べきる前提になります。
商品名に種類の名前が並んでいるなら、その中でいちばん短いものがどれかを思い浮かべます。クッキーだけの缶なら数か月の幅がありますが、しっとりした種類が混ざれば数週間です。
相手に会えるのが来月になるときや、送ったあとにいつ開けてもらえるか分からないときは、クッキーを中心にした詰め合わせが無理をしません。
その場で手渡しできて、数日のうちに食べてもらえるなら、しっとりした種類が入っていても困りません。渡し方が先で、種類の選び方は後。この順で見ると、期限で慌てることがなくなります。
商品名の「2種19個入」「13種29個入」は、種類の数と、菓子の個数を並べたものです。この二つは連動しません。
割ってみると見え方が変わります。「13種29個入」なら一種類あたり二個ほど、「2種19個入」なら一種類あたり九個から十個です。総数は29個のほうが多いのに、同じ菓子が何個あるかで言えば逆になります。
大勢に配ってもらうなら、一種類あたりの数がそろっているほうです。同じ菓子が十個あれば十人に同じものを渡せますが、二個ずつ十三種類だと、誰が何をもらうかで差が出ます。一人か二人で食べてもらうなら、種類の多いほうが最後まで飽きません。
商品名に「メッセージ付き」「お世話になりました」と書かれたものがあります。包みに言葉が入っているので、渡すときに一人ずつ言わなくても伝わります。
退職や産休のように、その場に全員がそろわない場面で使われる形です。ただし言葉が決まっているぶん、その場面以外では使えません。別の機会に同じものを、という買い方はできない形になります。
商品名に「クッキー缶」と書かれたものがあります。中身が同じでも、残るものが違います。
引っ越しや出産の知らせのようにあとから思い出す場面がある渡し方なら、缶が残ること自体が意味になります。ふだんの手土産なら、そこまでは要りません。相手が物を増やしたくない様子なら、箱のほうが気を遣わせません。
商品名に「お届けは8月31日から」のように、発送の時期が指定されたものが混ざります。季節限定の詰め合わせに多い書き方です。
渡す日が先に決まっているなら、ここを見落とすと間に合いません。同じ商品名でも季節で中身の組み合わせが入れ替わることがあるので、去年と同じものを贈るつもりなら、中身の一覧まで確かめてみてください。
商品名の種類名で、食感の見当が付きます。フィナンシェ、サブレ、ガレットはさっくりほどける側、マドレーヌやブラウニーはしっとりした側です。
相手の好みが読めないなら、両方が入った箱が無難です。商品名に種類名が二つ以上並んでいれば、そのつもりで組まれた詰め合わせだと読めます。
焼き菓子はどれも砂糖とバターで作るので、甘さそのものを避けることはできません。そこが気になるなら、この分野から外すほうが確かです。
そのうえで幅を持たせるなら、フィナンシェやサブレのようにさっくりほどけるものを中心にした箱にします。しっとりした種類より口に残りにくく、一つ食べて終われる大きさのものが多くなります。
渡す日が決まっていないなら、クッキーを中心にした詰め合わせをお勧めします。一か月から六か月と、焼き菓子の中では幅のある持ち方をするので、相手に会えるのが先になっても慌てません。しっかり焼いて水分を飛ばしてあるぶん、菓子としても濃く仕上がります。
その場で手渡しできるなら、しっとりした種類が入ったものに振れます。マドレーヌは二週間から四週間と短いかわりに、箱の中の口当たりに幅が出ます。フィナンシェは一か月から二か月で、その中間に置ける種類です。
配ってもらう先が広いなら、一種類あたりの個数がそろっているものにします。「13種29個入」のように種類の多いものは一種類あたり二個ほどなので、一人か二人で楽しんでもらう形です。総数ではなく、割った数で見ます。
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