掲載1商品 / 楽天ランキングを90日分記録して選定
時点の楽天ランキングを集計
スコッチは、開けてから何か月も棚に置いておけます。一晩で空ける必要がないので、相手のペースに任せられます。
そのかわり、一本ごとの香りの差が大きいお酒です。とくに煙のような香りは、好きな人と受けつけない人にはっきり割れます。そこをどう扱うかが、選ぶときの最初の分かれ目になります。
スコッチと名乗れるのは、スコットランドで蒸留し、その土地で三年以上熟成させたものです。同じ国の中でも、造られる地域によって香りの出方が違います。
アイラは島の名前です。この島では泥炭が採れ、麦芽を乾かすときにそれを焚く造り方が続いてきました。煙の成分が麦芽に移るので、できあがったウイスキーからも煙のような香りが立ちます。海に囲まれた土地なので、潮を思わせる香りが出るものもあります。
正露丸のようだと言う人もいれば、この香りのために飲むという人もいます。相手が好むと分かっていない限り、贈り物としては候補から下がります。逆に、好きだと分かっているなら、ここを狙って選べます。なお、アイラでも泥炭を焚かない造りのものがあります。商品ページの説明までは確かめたいところです。
スペイサイドは川沿いに広がる産地で、スコットランドの中では蒸留所の数がいちばん多いところです。華やかな香りで、全体のまとまりがよいものが多くなります。
煙の香りを強く出さないものが中心なので、ウイスキーを飲み慣れていない相手でも構えずに飲めます。相手の好みが読めないときは、この地域から探すと大きく的を外しません。
ハイランドは面積がいちばん広く、蒸留所ごとのやり方も分かれます。軽やかなものもあれば、重くて煙たいものもあります。
地域の名前だけでは味の方向が決まらないので、商品ページの説明を読むことになります。「スモーキー」「ピート」と書かれていれば煙の側、「フルーティ」「華やか」とあれば煙は立たない側です。これはどの地域のものでも同じで、地域より確かな手がかりになります。
商品ページには、シングルモルトかブレンデッドかが書かれています。原料と造り方の区分で、飲んだときの印象がここで変わります。
シングルモルトは、一つの蒸留所で、大麦の麦芽だけを原料に造ったものです。その蒸留所のやり方や土地の条件が、そのまま味に出ます。
個性が濃いぶん、人によっては飲みにくく感じます。ウイスキーをよく飲む相手なら、蒸留所ごとの違いを追う楽しみが出ます。これから飲み始める相手なら、香りの穏やかな地域のものが入口になります。
ブレンデッドは、複数の蒸留所のモルトウイスキーに、グレーンウイスキーを混ぜたものです。グレーンは大麦以外の穀物からも造られ、味の主張が穏やかなので、全体をなめらかにまとめる働きをします。
そのぶん、蒸留所ごとの尖ったところは薄まります。グレーンは短い期間で仕上がり、量も造れるので、値段はシングルモルトより下がるものが多くなります。同じ予算をかけるなら、より長く熟成させたものに手が届きます。
12年と書かれていれば、その瓶に入っている原酒のうち、いちばん若いものが12年ということです。それより長く眠っていた原酒が混ざっていることもあります。
樽の中では、寝かせているあいだに中身が少しずつ蒸発していきます。長く置くほど残る量が減るので、年数が上がると値段も上がります。ただし、長ければおいしいという一本道ではありません。若い原酒の勢いのある香りを好む人もいます。年数は値段の理由であって、味の良さの順番ではありません。
年数の書かれていない商品もあります。若い原酒を使っていることもあれば、年数にとらわれずに味を組んだものもあるので、書かれていないこと自体は良し悪しになりません。その場合は、産地と樽の説明が中身を読む手がかりです。
熟成に使う樽は、それまで別の酒を詰めていたものを造り手が使い回します。前に何が入っていたかで、移る香りが変わります。
バーボンを詰めていたアメリカのオークの樽で寝かせたものは、バニラやキャラメルを思わせる甘い香りが出ます。全体に軽やかで、口に含んだときの重さも控えめです。
ウイスキーを飲み始めた相手や、食事と一緒に飲む相手には、この方向が合います。商品ページに「バーボン樽」「アメリカンオーク」とあれば、そこが分かります。
シェリー酒を詰めていたヨーロッパのオークの樽で寝かせたものは、干した果物や香辛料、チョコレートを思わせる濃さが出ます。飲んだあとに香りが口に残る時間も長くなります。
ウイスキーを飲み慣れた相手や、食後にゆっくり一杯という飲み方をする相手に合います。シェリー樽で寝かせたものは値段が上がりやすいところです。
バーボン樽で寝かせたあと、仕上げにシェリー樽へ移すものがあります。甘さの上に濃さが重なるので、どちらの性格も出ます。
商品ページでは「フィニッシュ」「後熟」といった言葉で書かれます。この二つの樽の性格を両方渡せるので、相手がどちらを好むか決めきれないときに使えます。似た言葉に「ダブルカスク」がありますが、こちらは二種類の樽を使ったことを指しており、後から移し替えたものとは限りません。
先に決まるのは、煙の香りがしないものにすることです。商品ページの説明に「スモーキー」「ピート」「潮」といった言葉が並んでいたら、そこは候補から下げます。
そのうえで、ブレンデッドかシングルモルトかが決まります。ブレンデッドは複数を混ぜてまとめてあり、シングルモルトでもスペイサイドのものなら華やかな方向に出ます。どちらでも構えずに飲めるので、あとは値段と、樽の説明で決められます。樽はバーボン樽のものが軽く飲めます。
分かるなら、それがいちばん確かな手がかりです。相手の家で見た瓶を思い出せるなら、同じ地域か、同じ樽のものを探すと近いところに収まります。
同じ銘柄を重ねて贈ってもかまいません。ウイスキーは開けてから何か月も置けるので、二本あっても持て余しません。違うものを渡したいなら、地域か樽のどちらか一つだけを変えると、好みから遠く離れずに新しい一本になります。両方を変えると、まったく別の味になります。
煙の香りがあるかどうか、造り方の区分、樽。この三つで、渡す一本が決まります。
先に効くのは煙です。アイラのものは泥炭を焚く造りが多く、その香りが強く出ます。好き嫌いのはっきり分かれるところなので、相手が好むと分かっていない限りは下げます。スペイサイドのものは華やかでまとまりがよく、ハイランドのものは軽いものから重いものまで幅があります。地域より確かなのは、商品ページに「スモーキー」「ピート」と書かれているかどうかです。
造り方は、シングルモルトなら一つの蒸留所の味がそのまま出て、ブレンデッドなら複数を混ぜてまとめてあります。年数の表記はいちばん若い原酒のもので、値段の理由にはなりますが味の順番ではありません。書かれていない商品もあります。
樽は、バーボン樽なら甘くて軽いほう、シェリー樽なら干した果物のような濃いほう。仕上げに樽を移したものは、どちらの性格も出ます。
思い出せる銘柄があるなら、同じ地域か同じ樽のものを。分からないなら、煙の香りのしないものを選び、バーボン樽で寝かせたあたりから。煙の香りが好きだと分かっているときにだけ、アイラのものが最初の候補に上がります。
この記事の更新日