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そうめんは日持ちして場所も取らないので、夏の挨拶に使いやすい贈り物です。暑くて台所に立ちたくない日に、ゆでるだけで一食になります。すでに何箱か届いている家でも、乾麺なので順に使ってもらえます。
迷うのは、商品名に「特級」「黒帯」「ひね」といった見慣れない言葉が並ぶところです。どれも値段を左右する語で、意味が分かると同じ予算でも中身の選び方が変わります。
そうめんは一束50グラムでまとめられていて、商品名も束の数で書かれています。「16束」「34束」と並ぶのはそのためです。この数え方が分かると、渡す量を人数から決められます。
商品によっては「50g×12本」のように本で数えます。束と本は同じものなので、どちらも50グラムで読み替えられます。
乾麺で一人前およそ100グラム、つまり二束が目安です。よく食べる人なら二束から三束、小食なら一束から一束半になります。ゆでると重さは三倍近くになるので、乾麺の見た目より皿の上は多くなります。
四人家族なら一回の食事で八束ほど使う計算です。16束の箱なら二回ぶん、34束の箱なら四回ぶんと少し。夏のあいだ何度か食卓に出してもらうつもりなら、このくらいの幅で選びます。
商品名に「約6人前」「約8人前」と書かれたものがあります。ここを計算すると、一般の目安より少なめに置かれています。
たとえば「10束で約6人前」と書かれていれば、500グラムを6人で分けるので一人83グラムです。「600グラムで約8人前」なら一人75グラムになります。どちらも一人前100グラムには届きません。
しっかり食べる家に渡すなら、表示の人数より少なく見ておくほうが足ります。人数ではなく束の数で見ておくと、こちらの見当と合います。
商品名の「新物」「ひね」「特級」は、どれも値段を左右する語です。何が違うのかが分かると、同じ予算で選ぶものが変わります。
新物は作ってすぐのもの、古物(ひね)は一年寝かせたもの、大古物は二年寝かせたものです。梅雨を一度越すごとに、この呼び名が一段上がっていきます。
寝かせるほど麺が締まってコシが強くなり、ゆで伸びしにくくなります。そのかわり、新物には小麦粉の香りが残ります。コシを取るか、香りを取るかという選び方になります。
製造から四年ほどで小麦粉の風味が飛び始めるので、食べごろは二年から三年とされています。古ければ古いほど良い、という分野ではありません。
商品名に「1年熟成」「古物(二年物)」と年数が書かれているのは、そこが売りになるからです。年数が書かれていない商品なら、商品ページの製造の時期を見ておくと、どのあたりか分かります。
等級は麺の細さで分かれます。上級は50グラムあたり約400本、特級は約480本です。同じ重さで本数が多いということは、それだけ一本が細いということになります。
特級のほうが太さのばらつきも小さくなります。上質の小麦粉を使い、産地の組合が選んだ数軒の職人にしか作れないので、作られる量そのものが少なくなります。値段が上がるのは、この作れる量の少なさからです。
商品名に「極細」「直径約0.6ミリ」「茹で時間60秒」と書かれたものもあります。細いほどゆで時間が短く、口に入れたときの当たりがやわらかくなります。
年配の相手や、小さい子のいる家に渡すなら、細いほうがのど越しよく食べてもらえます。しっかりした歯ごたえを好む相手には、細さより寝かせた年数のほうが効いてきます。
商品名には「お中元」「暑中見舞い」「残暑見舞い」に加えて、「香典返し」「粗供養」「内祝い」も並びます。同じそうめんが、夏の挨拶にも弔いの返礼にも使われています。
商品名に「メーカー包装済」と書かれたものは、掛け紙と包装まで済んだ状態で贈り先に届きます。こちらで包み直す手間が要りません。
一方で「のし・包装不可」と書かれたものもあります。自宅用にまとめて売られているもので、値段が抑えられているぶん、贈り物には使えません。同じ銘柄でも両方並ぶので、そこは先に見分けます。
そうめんが返礼に選ばれるのは、日持ちして、食べればなくなり、相手の家に物として残らないためです。夏の挨拶と同じ商品が並んでいるので、注文のときに表書きを選べるかどうかが分かれ目になります。用途が夏の挨拶に決まっている商品もあるので、そこを確かめてから注文します。
商品名に「つゆ付き」「つゆセット」と書かれたものがあります。麺だけの箱だと、相手が自分でつゆを買うことになります。
家に常備している相手なら要りません。一人で暮らす相手や、台所に調味料をあまり置かない相手には、つゆまで入ったものが親切です。菓子と組んだ詰め合わせもあるので、そうめんだけで箱を埋めたくないときはそちらもあります。
商品名に「帰省土産」と書かれたものがあります。一束50グラムなので、40束の箱なら中身だけで2キロになります。
送るなら重さは気になりませんが、電車で持ち帰る道のりなら話が別です。手渡しにするつもりなら、束の数を抑えたほうが自分が楽になります。
寝かせるほど良いとされる分野なので、年数はそのまま売り文句になっています。「1年熟成」「古物(二年物)」と商品名に書かれているのはそのためです。
とはいえ、その前提を受け取る側が知っているとは限りません。麺を選び慣れていない相手なら、新物のほうが素直に受け取ってもらえます。相手が麺にこだわる人かどうかで分けると外しません。
渡す先の人数と、何回ぶん使ってもらうかで決めます。一人前が二束なので、四人家族の一回が八束です。
夏のあいだに何度か食卓へ出してもらうなら、16束から34束のあたりに収まります。改まった相手には、束の数より等級と包装のほうが見られます。量で大きくするより、特級と書かれたものにするほうが伝わります。
延ばすときに使う油で変わります。小豆島のものはごま油を使うので、麺の色がやや黄色みを帯び、弾力が強く出ます。播州や三輪のものは白く、のどごしの軽さが持ち味です。
白い麺を見慣れている相手に黄色い麺を渡すと、古くなったのかと受け取られることがあります。産地の名前が箱に出ているものなら、渡すときにそこを一言添えておくと行き違いになりません。
夏の挨拶に贈るなら、特級と書かれた包装済みのものをお勧めします。特級は太さのばらつきが小さく、作れる量も限られています。商品名にその一語があるだけで、選んで渡したことが伝わります。量は人数から出します。四人家族に何度か使ってもらうなら、16束から34束のあたりです。
相手が麺を選び慣れているなら、寝かせた年数で選びます。コシとゆで伸びのしにくさを取るならひね、小麦の香りを取るなら新物です。四年を過ぎると風味が飛び始めるので、古ければよいというものでもありません。
弔いの返礼に使うなら、表書きを選べる商品にします。この分野は夏の挨拶と弔いの両方で使われているので、注文のときに用途を選べるかどうかを確かめてから決めます。
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