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蒸し上げた焼売や餃子を大皿に移せば、それだけで食卓の真ん中が埋まります。人の集まる日に一箱あると、家族が同じ卓を一度に囲めます。中華の詰め合わせが贈り物に使われてきたのは、この使い道があるからです。
同じ「セット」という名前で、皮に包んだ点心を何種類も詰めた組と、酢豚や八宝菜のような皿に盛るおかずを袋詰めにした組が、並んで売られています。集まりの一皿にしてもらうのか、平日の献立を助けるのか。点心の組とおかずの組、どちらを渡すかが最初に決まります。
そして、多くが冷凍便で届きます。届いた箱をすぐ冷凍庫へ移してもらう形になるので、届く日を相手の在宅に合わせられるかどうかも、注文の前に見ておくところです。
点心には、甘くないものと甘いもので別々の呼び名が付いています。どちらがどれだけ入っているかで、一箱の使いどころが変わってきます。
鹹点心(シエンティエンシン)と呼ばれるのが、餃子、焼売、豚まん、小籠包、春巻き、ちまき、大根餅、ワンタン。詰め合わせの中身として名前が並ぶのは、まずこの一群です。
鹹点心はさらに、蒸すもの、鉄板で焼くもの、油で揚げるものに分かれています。蒸し物だけを組んだものは、湯気の上がる白い皿になる。そこへ焼き目のついたものや揚げたものが加わると、同じ一皿に濃い色が混じります。蒸し物の中にも、皮に色を入れた緑の蒸し餃子や、皮で包まずもち米をまぶした焼売があります。何が入っているかで、皿に並べたときの色数が変わります。
甜点心(ティエンティエンシン)はごま団子、あんまん、杏仁豆腐、マンゴープリン、蒸しパンなど。中華の甘いものは、こちらの名前で呼ばれます。
点心の詰め合わせには、鹹点心の中にこの甘いものを一つ二つ混ぜたものがあります。子どものいる家や、食べ終わりに甘いものを欲しがる相手なら、甘いものが混ざった組を選ぶと、締めの一皿まで同じ箱でまかなえます。甘いものだけを集めた組は、中華菓子のほうへ分かれています。
桃饅頭、あるいは寿桃と書かれた饅頭が入っている組があります。桃色に染めた生地を桃の形に蒸し上げたもので、食べると不老不死になるという中国の桃をかたどっています。
これは高齢者の誕生日など、長寿を祝う席に出すものとして扱われてきました。敬老の日や、古希・喜寿の集まりに向けた組にこの饅頭が入っているのは、そのためです。見た目の可愛らしさで選ぶものではなく、祝いの日に合わせて渡す饅頭です。
商品名が「全4種18個」「全10種53個」のように、種類の数と個数を並べて名乗る売り方が、店をまたいで共通しています。
一つの店が、四種類ほどを詰めた組から十種類を詰めた組まで段を作っていて、上の段へ行くほど金額も上がります。予算を上げたぶんは、より上等な材料ではなく、種類と個数のほうに回ることが多くなっています。良いものを少し渡したいのか、数を渡したいのか。どちらに寄せるかを先に決めておくと、段のどこで止めるかが決まります。
セットや詰め合わせという名前で売られているものは、中身の性格が割れています。人の集まる日のためのものと、普段の食事のためのもの。どちらを渡したいのかで、見る組が変わります。
焼売、餃子、肉まん、蒸し餃子。種類の違うものが少しずつ入っているので、受け取った人が蒸して大皿に移せば、それだけで一皿として食卓に出せます。
家族が揃う日や、人を呼ぶ予定のある相手に向いた形です。何種類も入っているぶん、取り分けたときに一人ひとりの皿がにぎやかになる。化粧箱に入って届くものが多いのも、この系統です。
酢豚、八宝菜、エビチリ、青椒肉絲。皮に包まないこちらは、袋に詰めた形で売られています。皿に移すだけで、その日の主菜が一つできます。
台所に長く立てない相手や、仕事の帰りが遅い相手に渡すなら、点心よりこちらが効きます。集まりをにぎやかにする役ではなく、その日の夕食を一つ減らす役に回るものです。
大阪の豚まん、長崎の角煮まんじゅう、横浜中華街の点心。店の名前より先に、土地の名前で選ばれてきたものが、この分野には多くあります。
その土地へ行ったことのある相手なら、箱を見た時点で何が入っているか分かってもらえる。話の続く贈り物になりますし、遠方の相手には旅先の味を届ける形にもなります。改まった相手に渡すときも、名の通った土地のものなら理由を説明せずに済みます。
餃子を何十個、炒飯を何袋というように、一種類を大量に詰めたものも、同じ詰め合わせとして売られています。種類は少ないかわりに、一袋あたりの値段は安く付きます。
これは食卓に並べて囲むものではなく、冷凍庫に置いておいて、平日の食事に一皿ずつ足してもらうものです。一人で暮らしている子や、日々の食事そのものを助けたい相手なら、こちらのほうが長く役に立ちます。改まった贈り物として渡すなら、種類の混ざった組へ寄せることになります。
同じ焼売でも、どの温度で届くかは売られ方ごとに決まっています。老舗は冷蔵の組と冷凍の組を別立てで用意していて、その二つに、常温で置ける真空パックのものが加わります。
十種類近くを一箱に詰めた組は、冷凍で届きます。焼売、蒸し餃子、肉まん、大根餅、甘い饅頭まで並べて、一種類につき三個か四個ずつという詰め方が多くなります。
種類の多さと、一種類あたりの数は引き換えです。何人かで少しずつつまむ場面には向きますが、一つの味を気に入って何度も食べたい相手には、種類の少ない組のほうが合います。
冷蔵の組は、肉まんや焼売、ちまきといった品数の少ない組み合わせで作られています。凍らせない代わりに、届いてから食べてもらうまでの日数が短くなります。
相手が留守がちなら、受け取ってすぐ食べる前提の冷蔵は難しくなる。在宅の日が分かっている相手には冷蔵を、いつ食べるかを相手に任せたいなら冷凍を選ぶことになります。
同じ工房の同じ焼売でも、真空パックにしたものは製造から数か月、冷蔵のものは半月ほどで期限が来ます。ただし真空パックは、空気を抜くときに圧がかかります。ふっくらした感じは薄れて、締まった口当たりに変わる。日持ちが延びるぶん、食感のほうは落ちるという関係です。
冷凍庫の空きを相手に作ってもらわずに済むのが、常温の利点です。手荷物にして運ぶときや、冷凍庫の小さい家に送るときは、この形が助かります。作りたてに近い食感で味わってほしいなら、冷蔵か冷凍のほうが向きます。
商品名や説明に「同梱不可」と書かれているものがあります。温度帯の違うものを同じ荷物にできないので、菓子や酒と組み合わせて一箱にまとめる送り方ができません。
いくつか合わせて贈るつもりだったなら、注文を分けることになります。送料の扱いも売り手によって違うので、冷凍便の追加分が別に付くかどうかは、商品ページで確かめてみてください。
商品ページにのしの表記があるものなら頼めます。老舗の点心詰め合わせには、この表記が付いていることが多くなっています。注文のときに一緒に選ぶ形のものと、別に申し込む形のものがあるので、そこは売り手ごとに違います。
表記の見当たらないものもあります。冷凍便で改まった相手へ渡すつもりなら、注文の前に取り扱いを確かめておいたほうが確実です。
使えます。中華料理の店では、長寿の席にかぎらず誕生日の祝いにこの饅頭を出す習わしがあります。年齢を問わず、その人を祝う日の卓に出されてきた饅頭です。
ただ、日常の贈り物として渡すと意味が浮きます。祝いごとのない月に届けるなら、桃の入らない組にしておくほうが受け取る側も気楽です。
中身が点心か皿もののおかずか、甘いものが混ざるか、どの温度で届くか。この三つで、送る一箱が決まります。
点心の組は人が集まる日の一皿になり、皿もののおかずは平日の主菜になります。相手の食卓のどちらを助けたいのかが、いちばん先に効きます。そのうえで種類の数を見れば、金額の段もおおよそ読めます。
甘い甜点心が入っていれば、締めの一皿まで同じ箱でまかなえます。桃の形の饅頭が入ったものは祝いの席に出す饅頭なので、そこは届ける日と合っているかどうかが効いてきます。
温度帯は、渡し方に合わせます。いつ食べるかを相手に任せるなら冷凍、在宅の日が分かっているなら冷蔵、自分の手荷物で運ぶなら常温の真空パックへ。
人を呼ぶ日の差し入れなら、蒸し物に焼き物と揚げ物が混ざった、十種類前後の冷凍の組を。忙しい相手の夕食を助けたいなら、皿に移すだけで一皿になるおかずの組を。長寿の祝いの席へ持っていくなら、桃の饅頭の入ったものを選んでおけば、卓に出したときに理由が伝わります。
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