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家族の人数がばらばらでも、めいめいの朝食に回してもらえます。ハムもソーセージも、食べる人が自分の皿の分だけ取れる。そこが、この詰め合わせの持ち味です。
分かれ目は、誰が中身を組んだかです。メーカーが型番を振って毎年おなじ形で出しているものと、一つの牧場や工房が自分のところの肉で組んだもの。同じ「詰め合わせ」でも、見るところがまるで違います。
中身の顔ぶれは、ハムとベーコンとソーセージ。そこにハンバーグや惣菜が混じることもあります。季節の挨拶で動くジャンルなので、贈る時期のほうにも決まりごとがあります。
商品名に並ぶのは、ハム、ベーコン、ウインナー、ソーセージ、フランクフルト、ボロニアソーセージ、ミートローフ。名前は多いのですが、使う部位と作りで見ると、大きくは三つにまとまります。
ハムはロースやもも肉から作ります。ロースハムは背中側のロースを使ったもの、ボンレスハムはもも肉から骨を抜いたものです。ベーコンは、基本的にばら肉。肩ロースを使ったショルダーベーコンもあります。
仕上げの一手間も違います。塩漬けにして燻製にするところまでは同じですが、ハムはそのあとゆでるか蒸します。ベーコンはその工程が無く、燻製にしたままになるのが一般的です。
ハムのほうが塩分も脂も軽く仕上がります。そのまま切ってサラダやサンドイッチへ回すのはハム、焼いたりスープに入れて脂の旨みを出すのはベーコン。この分かれ方が、そのまま食卓での出番になります。
ウインナー、フランクフルト、ボロニア。この三つは基本の作りが同じで、太さと、詰める皮で呼び分けられています。ウインナーがいちばん細く、羊の腸か、20ミリに満たない太さ。フランクフルトはその次で、豚の腸か、20ミリから36ミリ未満まで。ボロニアは牛の腸か、36ミリ以上です。
詰め合わせにはボロニアソーセージのような太いものも入ります。細いほど一本の量が軽く、朝食の皿やお弁当に回しやすい。太いものは切り分けて出すことになるので、酒の肴や、人の集まる食卓に向きます。
ミートローフを組んだものもあります。挽き肉を型に詰めて焼いたもので、ハムのように薄く切って出せます。
さらにハンバーグ、角煮、肉だんご、メンチやコロッケ、牛タンやローストビーフを組んだものまで並びます。「詰め合わせ」というくくりが広いからです。加工肉だけを渡すつもりなら、商品名の顔ぶれを最後まで読みます。
ハム、ソーセージ、ベーコンは、そのまま食べられるように作られているものが大半です。ただし、「加熱してお召し上がりください」と書かれたものもあります。そこは商品ページの表示に出ています。
ベーコンだけ使い残すということが起こるのは、焼くものだと思い込まれているからです。台所に立たない相手へ渡すなら、ハムの割合が多い組にしておくと、開けた日のうちに食卓へ出ます。
このジャンルは、売られ方がはっきり二つに割れています。どちらを選ぶかで、渡すときに言えることが変わります。
商品名の末尾にアルファベットと数字の組が付いたものです。大手の食品メーカーが、贈答用に中身を決めて出しているものです。この形が、贈答の詰め合わせでは主流になります。
中身が毎年ほとんど変わらないのがこの形の性質です。去年と同じ相手に、去年と同じ規模で送るときに迷いません。箱と掛け紙も贈答を前提に作られています。
そのかわり、渡すときに話すことがありません。相手も似たものを受け取り慣れているので、「珍しさ」を期待されない相手へ向きます。
もう一方が、牧場や工房が自分のところの肉で組んだものです。産地の名前やブランド豚の名前が商品名に出て、中には豚ではなく地鶏を使ったものもあります。
どこの、何の肉かが商品名に書いてある。渡すときに産地の名前がそのまま話の種になるのがこちらの持ち味です。牧場産直、製造直売と書かれたものも並びます。
そのかわり、味の系統に個性が出ます。粗びきのように、好みが分かれる作りのものもあります。相手の好みを少し知っているなら、こちらのほうが届きます。
商品名に「選べる」と付いたものがあります。注文の途中で、中身の組を選ぶ形です。
組ごとの中身は商品ページに並んでいます。子どものいる家ならソーセージの多い組、酒を飲む家なら塊のある組というように、相手の顔ぶれに近いほうへ寄せられます。家族構成を知っている相手なら、ここがいちばん効きます。
「300g×4本」「150g×6食」のようにグラム数を書いたものと、「3点セット」のように点数だけのものが混ざります。書き方が揃っていないので、規模が読みにくいところです。
目安として、二人暮らしなら合計400グラムほどが、冷蔵庫の引き出し一つに収まる量とされます。贈答用の詰め合わせはそれより多いものが中心なので、分けて食べてもらう前提になります。
未開封なら、二週間から三週間ほど持つものが多い。一箱の中で小分けに包まれているものなら、開けた分から順に食べてもらえます。ここが、切り分ける肉との違いです。人数の少ない家へ渡すなら、量より中身の質へ寄せると、食べきれない箱にはなりません。
「五宝」「七福」「六縁」のような呼び方が付いたものがあります。縁起のよい語をあてた商品名で、中身の量までは読めません。
箱の大きさに対して中身が少なく見えるという声もあります。グラム数が書かれているものを選ぶか、書いていないなら商品ページで内容量を確かめてから進めるほうが、渡したあとの落差が出ません。
商品名に「1-2人前」と書いた、はじめから少人数に向けたものもあります。一人暮らしの相手なら、この規模が向きます。
大きな箱は、置き場所そのものが負担になります。渡す相手が一人なら、量を落として、産地ものや燻製に力を入れたものへ寄せるほうが、最後まで食べてもらえます。
未開封と開封後で、持ちがまるで違います。開封したら、二日から四日ほどで食べきるのが目安です。
大きなセットでも、一度に全部を開ける必要はありません。渡すときに「開けた分から順にどうぞ」と一言添えておくと、相手が食べる速さを自分で決められます。
商品名には「お中元」「御中元」「夏ギフト」「暑中見舞い」「残暑見舞い」が付きます。季節の挨拶で動くジャンルなので、中身より先に、いつ届くかで決まるところがあります。
関東では7月15日ごろまで、関西では8月15日ごろまでが目安です。北海道、東海、北陸の一部、中国、四国、九州も、関西と同じく7月15日以降に贈るのが一般的とされます。
相手の住む土地に合わせます。関東の感覚で8月に送ると、相手の側では中元の時期が続いていることもあれば、その逆もあります。
7月15日までが中元の地域では、それを過ぎると「暑中御見舞」になります。さらに8月7日ごろの立秋を過ぎると「残暑御見舞」です。商品名にこの二つが併記されるのは、そのためです。
目上の相手なら「御伺」とすると、より丁寧になります。品物は同じでも、掛け紙の文字だけが変わるという形です。
ハムもソーセージもベーコンも、贈答の詰め合わせはほとんどが要冷蔵です。留守が続けば、そのぶん相手の手間になります。
送る前に一言入れておくか、相手の休みが分かっているなら、その日に着くよう指定できます。夏の贈り物は、相手の冷蔵庫がすでに埋まっている時期でもあります。大きい箱ほど喜ばれるとは限りません。
中元と歳暮を毎年やりとりしている相手なら、規模を揃えます。一度上げると、翌年から下げにくくなるからです。
型番の付いたメーカーのギフトがこの場面で選ばれ続けているのは、そこが揃えやすいからです。中身が毎年ほとんど変わらないので、去年と近いものを探せます。
メーカーが贈答用の中身に振った型番です。中身を一つずつ確かめなくても、記号で組が特定できるようになっています。
控えておくと、翌年の目安になります。同じ記号がそのまま続くとは限りませんが、去年どのくらいの規模を送ったかは分かります。中元と歳暮を毎年続ける相手ほど、ここが効きます。
配送するなら向きません。要冷蔵なので、受け取った人がその日のうちに持ち帰ることになります。夏場ならなおさらです。
手渡しなら別です。「1-2人前」と書かれた小さなものなら、その場で渡してそのまま持ち帰ってもらえます。配送するなら、住まいのほうへ送ります。
ハムの多い組にします。切って皿に並べるだけで食卓に出ます。ミートローフも同じで、薄く切れば一品になります。
ソーセージばかりの組は、袋のまま残ることがあります。焼いてこそという顔ぶれだからです。温めるだけの惣菜を混ぜたものを選ぶ手もあります。
このジャンルは、ほとんどが豚です。信仰や考え方で豚肉を口にしない相手には、そもそも向きません。
地鶏を使ったものもありますが、詰め合わせの中に豚が混じっていないかは、商品名だけでは読み切れないことがあります。確信が持てないなら、別のジャンルへ移るほうが確かです。
一箱に入るのは、ハムとベーコンとソーセージ。ハムはロースやもも、ベーコンはばら肉で、そのまま切って出すのがハム、焼いて脂の旨みを出すのがベーコンです。ソーセージは太さで名前が変わり、細いウインナーから太いボロニアまであります。
分かれ目は、誰が組んだかです。型番の付いたメーカーのギフトは中身が毎年ほとんど変わらないので、去年と釣り合いを取りたい相手に。産地と肉の名前で売るものはどこの何かを渡すときに言えるので、相手の好みを少し知っている相手に。
量は、相手の家の人数から割り戻します。二人暮らしなら400グラムほどが庫内に収まる目安で、贈答の詰め合わせはそれより多いものが中心です。未開封なら二、三週間は持つので、小分けに包まれたものなら、開けた分から順に食べてもらえます。
時期のほうにも決まりごとがあります。関東は7月15日ごろまで、関西は8月15日ごろまで。過ぎたら「暑中御見舞」、立秋からは「残暑御見舞」へ表書きが変わります。要冷蔵なので、届く日に受け取ってもらえるかどうかも、そこで一緒に決まります。
毎年送っている相手なら、型番を控えて去年と近い規模のものを。家族の顔ぶれが読めているなら、「選べる」と書かれたものから中身を寄せる。一人で受け取る相手なら、「1-2人前」と書かれた小さな箱を。朝食の皿を思い浮かべてから、見くらべてみてください。
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